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ソプラノ 川島幸子

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2007/11/29//Thu * 12:20
いよいよ来週!

いよいよイェナフィルとのコンサートが来週の金曜日(12月7日)に迫り、最後の詰のレッスン&指揮者合わせに行ってきました。

ワイマールはすっかりクリスマスモード。
空き時間にぶらっとお散歩していると、ちょうどワイマールで失くした(涙)ターコイズブルーのパシミヤのストールとよく似たストールを売る出店を発見!
素材を見てみると、カシミヤ70%・シルク30%。
きっと高いだろうなと思って店員に聞いてみるとなんと10ユーロ!!!
思わず買ってしまいました(爆)

まず指揮者とのピアノでの合わせ。
コンサートで歌うR.シュトラウス作曲、ブレンターノの詩による六つの歌op.68 は、
1.夜に
2.わたしは花束を編むつもりだった
3.そよげ、やさしいミルテの樹よ
4.あなたの歌がわたしの心にひびいたとき
5.愛の神
6.妻の歌
という6つの歌でひとまとまりになっています。
が、1番と6番の曲、特に6番の“妻の歌”という曲は、私の声種=リリック・コロラトゥーラソプラノという高い音域を得意とする声種にとっては音域が低く、オーケストラも分厚い&大編成なので、私のような声種の人がこの曲集をオーケストラと歌う場合、1番・6番は省いて歌ったりします。
私の先生(=リリック・コロラトゥーラソプラノ)も以前、ライプツィッヒでゲヴァントハウスオーケストラとマズア指揮でこの曲集を歌ったときも、1番・6番は歌わなかったそうです。
なのに、今回私は全曲チャレンジするわけですが、指揮者の先生がオペラの指揮者ということもあり、歌手のことや声のことをよくわかってらっしゃる上、この曲集を他のソプラノ歌手とすでに演奏されているので、指揮者を信じて、自分なりの“ブレンターノの詩による六つの歌”を歌いたいと思います。

そして、コンサート前の最後のレッスンだったので、ワイマールでピアノを勉強しているSちゃんに伴奏をお願いし、6曲全部を通しました。
(Sちゃん、本当にありがとぉ!!!とっても楽しくのびのびと歌えました。半端じゃなくむずかしぃ~&面倒な譜読みだったでしょ? スミマセンでした。) 

とにかく絶対に風邪をひかないように、鼻うがい&プロポリスを欠かさず、人ごみを避け(笑)、元気で過ごさねば!

写真
クリスマス市にあった巨大クリスマス・ピラミッド
2007 11.21



2007/11/19//Mon * 00:00
音楽留学回想記 Nr.6 初めてのオーケストラとの共演 後編

1.入試といえば・・・
2.1年生からのスタート
3.Überraschung!
4.波乱の予備進級試験
5.初めてのオーケストラとの共演 前編
6.初めてのオーケストラとの共演 後編
7.Vordiplom(進級試験)
8.白井光子&ハルトムート・ヘル マスタークラス
9.Hauptstudium(専門課程)
10.突然の代役
11.ヴェルディ・ガラコンサート
12.第12回チャイコフスキー国際コンクール in モスクワ(1)
13.第12回チャイコフスキー国際コンクール in モスクワ(2)
14.第12回チャイコフスキー国際コンクール in モスクワ(3)
15.第12回チャイコフスキー国際コンクール in モスクワ(4)
16.第12回チャイコフスキー国際コンクール in モスクワ(最終回)
17.初リサイタル in レバノン 
18.バーンスタイン作曲 交響曲第3番『カディッシュ』
19.オペラで王様役に挑戦!
20.モーツァルト作曲 オペラ『後宮からの誘拐』
21.ベルリン・コーミッシェオーパーでのモノローグオペラ
22.(最終回)Diplomkonzert 卒業試験コンサート


6.初めてのオーケストラとの共演 後編
2000年 5月


このコンサートは2公演あって、ワイマールで有名な観光名所ヘルダー教会と、ワイマール近郊の教会。
私と声楽科6年生のSは、1公演ずつソプラノのソリストとして歌うことになっていて、Sはワイマールのヘルダー教会でのコンサートに出たいと言っていて、私はオーケストラと歌えるということが嬉しかったのでどちらでもよかったのですが、そりゃ私だって、ワイマールでのコンサートで歌えれば、オットも聴きに来れるし、友達も招待できるし、いいなぁって思っていました。
でも決めるのは指揮者。
そして嬉しいことに、ヘルダー教会で歌わせてもらえることになりました。


コンサート3日前、オーケストラとの初合わせの日。
他のソリストが順番に自分のアリアやソロのオケ合わせをし、ようやく私のアリアの番がまわってきました!
「わぁ~い。初めてオーケストラと歌える♪」と胸を弾ませていた私。

が、しかしもう一人のソプラノのソリストSが

S:「私が先に歌うわ!」

そしてSが歌いだし、何度か歌いなおしたり、オケとのバランスとかいろいろやって、ようやくソプラノのアリア終了。

って、終了ってどういうこと?

指揮者:「はい、次のアリア!」

私:「え~、私のオケ合わせは?」

S:「さちこは昨日のピアノでの指揮者合わせのときうまく歌えてたから、今日は歌わなくていいわよ。」

私:「そっ、そんなぁ・・・・(涙)」

この後の、ソプラノソロの部分もデュエットも全部、Sが歌い、私は結局この日はオケと歌えなかったのでした。

オケ合わせの後に、問題のアカペラの合唱曲の練習となり、指揮者がオンサで「A=ラ」の音をとり、いざアカペラ合唱開始。
でも、だんだん音が微妙に下がってきて、ついにソプラノソロが出てくるころには、合唱は完全に半音さがっていました。
つまり私は急遽、その場で楽譜に書いてある音より半音低く歌わなければならなくなったわけです。
絶対音感(私の場合は大体音感ですけど)があるばっかりに、合唱のみんなのようになんの違和感もなく半音下がってもずっと平気で楽譜をみて歌い続けることは非常に困難で、まるでハ音記号の楽譜を見て歌っているかのようで、冷や汗ものでした。
結局最後まで指揮者も誰も音が完全に半音下がって歌ってたってことに気がつかず・・・
でもみんながキレイに下がって歌っていたので、絶対音感なんてなければまったく違和感なく歌えたはずです。

このころから、声楽家に絶対音感は必要ない、邪魔になると思い始めました。
(この話はまた今度・・・・)


コンサート2日前。今日こそはオーケストラと歌いたいよぉ~とSにも言ったのですが、やっぱり今日もSが「かなり不安だから、今日も私が先に歌わせて!」と、強引。
結局Sがオケと歌いだし、私はまた歌えず・・・・。
でもこれじゃイカン!と思った私は指揮者に私の合わせもしてもらえるように直談判。
そしてやっと念願の初オーケストラ合わせ。
感動っ!
オーケストラの音に包まれて幸せでした。


コンサート前日、ヘルダー教会で本番どおりの通し練習。
初めて教会で歌って、すばらしい響きに感動!!
自分がうまくなった錯覚に陥りました。


ついにコンサート当日。
午前中にヘルダー教会で最後の合わせ。
開演1時間半前に教会に行き、せっかくなので教会内を見学。
それから案内された控え室へ。なんと司教さんのお部屋。
「こんな神様の前で着替えていいのかしら?」と意味不明なことに悩みつつ、この日の為にワイマールの隣町の州都エアフルトで買ったドレス(が、今はもう着れないこのドレス・・・)に着替えて、少し声だしをして、楽譜とにらめっこ。

いよいよ開演。最初は例のアカペラ曲、でもこの日は私が「ダビデ王」を歌う日だったので、Sがソロ部分を歌い、私は控え室で待機。
そして、オネゲルの「ダビデ王」。
他のソリストと一緒に教会の祭壇の前に設置された舞台へ。
一気に緊張し、足がガタガタ震えだして自分のアリアが来るまで心臓バクバク。
ついに、ソプラノのアリア! 立ち上がった瞬間、緊張がピークに達し、楽譜を持つ手がぶるぶるぶるっ。ヒールが高いからぐらぐらぐらっ。ほんとにひっくり返りそうになりましたが、なんとか踏ん張って・・・・。
アリアが始まって「わぁ、声が緊張してるぅ{/ase/}、どうしよぅ。あぁ、ちゃんと体使って歌わなきゃ!発音もしっかりと・・・・・。」など、頭の中で葛藤してる間にアリア終了。
次のソプラノのソロのときには、なんとか“ぶるぶる”&“どきどき”はおさまり、オーケストラを聞く余裕も少しでて、最後まで歌いきり、なんとか自分の役目を果たすことは出来ました。

初めてオーケストラと歌って、歌っている間ずっとオケに包まれ、響きの中で歌うという体験をさせてもらえたこのコンサート。オーケストラと歌うときの自分なりの課題も見つかり、本当にいい経験をさせてもらいました。
WEdavid
演奏後、花束をもらったときの写真
(写真をデジカメで撮ったので画像が悪いです、スミマセン)



追記
コンサートの後はもちろんビールで打ち上げしました(爆)
あのときオケにのってた、Sちゃん、Iくん、Sくん、みんなこのコンサートのこと覚えてるかなぁ。みんな元気かなぁ。


2007/11/18//Sun * 00:00
音楽留学回想記 No.5 初めてのオーケストラとの共演 前編

1.入試といえば・・・
2.1年生からのスタート
3.Überraschung!
4.波乱の予備進級試験
5.初めてのオーケストラとの共演 前編
6.初めてのオーケストラとの共演 後編
7.Vordiplom(進級試験)
8.白井光子&ハルトムート・ヘル マスタークラス
9.Hauptstudium(専門課程)
10.突然の代役
11.ヴェルディ・ガラコンサート
12.第12回チャイコフスキー国際コンクール in モスクワ(1)
13.第12回チャイコフスキー国際コンクール in モスクワ(2)
14.第12回チャイコフスキー国際コンクール in モスクワ(3)
15.第12回チャイコフスキー国際コンクール in モスクワ(4)
16.第12回チャイコフスキー国際コンクール in モスクワ(最終回)
17.初リサイタル in レバノン 
18.バーンスタイン作曲 交響曲第3番『カディッシュ』
19.オペラで王様役に挑戦!
20.モーツァルト作曲 オペラ『後宮からの誘拐』
21.ベルリン・コーミッシェオーパーでのモノローグオペラ
22.(最終回)Diplomkonzert 卒業試験コンサート


5.初めてのオーケストラとの共演 前編
2000年5月


声楽科2年の終わりごろで、少しずつドイツでの生活、学校生活にも慣れてきて、授業も以前のように胃が痛くなるようなこともなくなり、なんとか授業をこなせるようになってきた頃でした。

この年の5月に、音大のオーケストラがオネゲルの「ダビデ王」というオラトリオをやるので、その為のソリスト(ソプラノ・アルト・テノール)を指揮者のT先生が探しているということで、なぜか私もT先生の前でVorsingen(歌を聴いてもらうこと・オーディション)をしてみないかと言われました。
「ん?たしかオネゲルの「ダビデ王」って、今、合唱の授業でみんなで歌っている曲じゃないかな?」
と思いつつ・・・・
「では、頑張って譜読みしてVorsingenやってみます!」
と答えました。

そしてVorsingenをして、なんと本当にソプラノのソリストとして歌うことになり、日本の音大でのピアノ科時代にオーケストラとピアノ協奏曲なんて弾くチャンスなど全くなかった私は、このとき初めてオーケストラと共演できることになったのでした。


その数日後、合唱の授業のときに、

私:「あのぉ、ソプラノのソリストに選ばれました!」

先生:「へ?きみが? なんの曲?」

私:「このオネゲルのダビデ王です。」

先生:「え、でもソプラノのソリストは声楽科6年生のSでしょ?」

私:「???」

先生:「それに、この曲の合唱には2年生は全員参加で、参加しないと合唱の単位あげれないよ。」

私:「えええ、そんなぁ。」

先生:「両方歌えば?(笑)」

私:「・・・・。」

先生:「うそだよ。ソロうたえばいいよ。」


コンサートの5日前、他のソリストたちと初顔合わせ&指揮者合わせの日。
もう一人のソプラノSが指揮者に

S:「まずダビデ王をやる前に、このアカペラの曲をやってください。」

指揮者:「そうだね、まずこっちをやりましょう。」

私:「???」「何ですか、そのアカペラの曲って・・・・」

指揮者:「え、楽譜が送られてきたでしょ?」

私:「いいえ、もらっていません。」

S:「このコンサートは2公演だから、私たちはソプラノソロを交代で歌うのよ。だから私がダビデ王のソプラノを歌うときは、さちこがこのアカペラの曲のソプラノソロを歌って、さちこがダビデ王を歌うときは私がこのアカペラのソロを歌うの。」

私:「そんなの聞いてないし、楽譜も送られてきていません。」

指揮者:「それはすまなかったねぇ。では今日はとりあえずこのアカペラの曲は初見で歌ってみて。」

私:「ひぃ・・・」

このアカペラの曲、女声合唱とソプラノとアルトのソロの曲で最近作曲された曲らしく、なんだか不思議な響きの曲ですが、幸い短い曲だったのでなんとかこの日は乗り切れました。
が、翌日、合唱とアカペラで一緒にあわせたとき、私には絶対音感(大体音感?)というものがあるのですが、これが逆に仇となることに{/ee_1/}

つづく・・・・・


herderkirche
ヘルダー教会(ワイマール)でこのオネゲルの「ダヴィデ王」を歌いました♪


2007/11/07//Wed * 20:49
カルメン

ベルリン国立歌劇場のビゼーのオペラ“カルメン”を観てきました。

7月に国立歌劇場でモーツァルトのオペラ“皇帝ティトの悲劇”を見たときと同じく、友人のバス歌手=アンドレアスが出演していて、またまた格安チケットを用意してくれました。

席について開演を待っていると、とてもかわいらしい女性が隣の席に座り、
ヤ:「ハロ~。さちこでしょ?私はヤーナです。」
私:「あ、アンドレアスの彼女???」
ヤ:「そうで~す。よろしくね!」
私:「こちらこそよろしく!」
とってもかわいい彼女、さすがです、アンドレアス!

公演後、再び劇場のカンティーネへ。
9月末から10月末まで1ヶ月近くベルリン国立歌劇場の日本での引越し公演にも同行し、シェーンベルグのオペラ“モーゼとアロン”に出演していたアンドレアス。
と~~~っても日本が気に入ったそうです。
観光もいっぱい出来たそうで(富士山の頂上にも登ったそうな!!)、私に話したいことが山ほどあるらしいのですが、この日はアンドレアスの高校時代の同級生4人が彼の公演を観に来ていて、なんと20年ぶりの再会ということで、すごい勢いで{/beers/}を飲み始め、昔の話で大盛り上がり。
なので今度日を改めて、日本で撮った写真も見ながらお食事会をしようということになり、今度彼らのお宅にお邪魔することになりました。
ヤーナはお料理が大好きなので、腕を振るってくれるそうです。
楽しみぃ~。


Musikalische Leitung:Dan Ettinger
Inszenierung : Martin Kušej
Bühnenbild :Jens Kilian
Kostüme :Heidi Hackl
Chöre :Eberhard Friedrich

Don José :Alfred Kim
Escamillo :Hanno Müller-Brachmann
Zuniga :Andreas Bauer
Carmen :Elisabeth Kulman
Micaëla :Adriane Queiroz
Mercédès :Anna Prohaska
Frasquita :Susanne Kreusch
Dancairo :Georg Nigl
Remendado :François Piolino
Moralès :Arttu Kataja
Lillas :Pastia Olaf Weißenberg

Staatskapelle Berlin
Staatsopernchor


左から3番目がアンドレアス
2007 11.07


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