
こんな一面銀世界のさむ~い日に、電車で歌劇場のオーディションに行ってきました。
ベルリンから電車で約4時間、途中乗り換える予定だった電車が雪で走らず、1時間もマイナス10度の駅で次の電車まで待たされ、やっとNordhausenに到着。
とにかく寒くて急いで路面電車に乗り、Nordhausen歌劇場へ。
オーディションはすでに始まっていて、私は7番目。
今回のオーディションは、歌劇場が6月に公演するモーツァルトのオペラ『魔笛』の、“夜の女王”役を決めるオーディションなので、歌う曲はもちろん夜の女王のアリア2曲と、このオペラ『魔笛』には、劇中にドイツ語の台詞があり、その台詞(夜の女王)も用意するように言われていたので、お正月返上で夜の女王の台詞(ドイツ語)を特訓(笑)。
控え室で着替えて待っているとスピーカーからオーディションの様子が聞こえてくるので、なんともいやな感じ。
そこにコレペティの方が来て、ピアノのある部屋へ移動し、少しだけ合わせ。
合わせが終わって、また控え室で待機。
すると、スピーカーから自分の名前を呼ばれ、劇場の舞台へ。
はじめに夜の女王の登場のアリア(O zittre nicht,mein lieber Sohn=恐れるな、若者よ)を歌うと、次にドイツ語の台詞をやるように指示される。
その台詞が終わると、再びすぐにもう一つのアリア(Der Hölle Rache kocht in meinem Herzen=復習の炎は地獄のようにわが心に燃え)を歌い、オーディション終了。
帰りの電車まで時間があったので、昨年12月にベルリンでの
クリスマスコンサートのときに一緒に出演したアメリカ人歌手のMと会い、Cafeでお茶をして、再び電車

でベルリンへ。
またまた電車が雪で遅れ、結局1時間ほど遅れたのでベルリンに着くまで5時間もかかってしまった。
あぁ、寒かった・・・・・
それから、オーディションの翌日、歌劇場から連絡があり、なんと“夜の女王”役に決まったとのこと。
今までモーツァルトのオペラは、『後宮からの誘拐』の“コンスタンツェ”役、それと『劇場支配人』の“マダム・ヘルツ”役を歌劇場で歌ったけれど、夜の女王役は今回が初めて。
公演は6月なので、まだ先の話だけれど、元気に健康で頑張りたい!