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ソプラノ 川島幸子

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2010/07/15//Thu * 11:33
魔笛日記 最終回

50日目
6回目の公演まで2日間オフとなる。
家が近いお仲間たちは各家に帰っていった。

午前中、居残り組みの一人=パパゲーナ役のVが突然部屋に来て『さちこぉ~ このアリアのアレンジの部分をYou Tubeのこの演奏を聴いて、聴き取って楽譜におこしてくれない?さちこは絶対音感があるから出来るでしょ?』と、頼んできた。
日本では、音楽家で絶対音感のある人は結構いるので、そんなに珍しいことではないけれど、ドイツでは、絶対音感のある音楽家はほとんどいないので、私が絶対音感があることをいつもすごく驚かれる。
とりあえず、You Tubeで聴いてみると、古楽器による演奏で歌っているアリアだったので、絶対音感の私が聴くと、ほぼ半音低く聴こえるので、結局実際聴こえている音を半音高くして楽譜におこすという、私にとって面倒な作業だったが、やってあげた。

夜、ノルトハウゼンに出かけていたVがホテルに帰ってきて、再び私のところに来て、『さちこぉ~いまから私の部屋で飲まない?』と誘われ、同じく居残り組のTと、Vの友人で歌劇場職員のJの4人で飲んだ。
私以外の3人は結構飲んでいたが、私は少しだけにしておいた。
でも、TやVの愉快な話が聞けて楽しかった。

2010 07.05-3
筋肉モリモリマッチョの弁者役のTと、顔は少々怖いがとってもやさしい僧侶2役のJ


51日目
オフ日2日目。
暑い・・・・
とにかく3回目の公演からずっと毎日30度を超える暑さで、かなりバテる。

溜まっていたメールの返信や雑用を済ませて、遅めのお昼ご飯の後、なんとなくベットに転がったらそのまま3時間くらい寝てしまった・・・・・
かなり疲れているかも。

おかげで夜中になってもぜんぜん眠れそうにない・・・・


52日目
6回目の公演。

この日だけ、なぜか水曜日という普段の日の公演で、この6回目公演以外は全てチケットは完売していたが、唯一この公演だけは3分の2しか席が埋まっていなかった。
更に、この日はワールドカップサッカーのドイツ対スペイン戦、それも決勝進出をかけた試合だったので、ドイツ人にとっては、とっても大事な試合ということで、なんとも間が悪いタイミングでの公演日だった。

オペラ出演者やオーケストラ、裏方さんたちだって、殆どがドイツ人なので、本当はサッカーが観たいと口々に言い、楽屋の上の部屋にテレビを持ち込み、出番の合間に観戦する始末。
もちろん私は、一度も観戦などせず、いつもどおり集中して公演に挑んだ。

2010 07.08
声だしの部屋にて

しかし、どうもこの日は体がうまく使えず、声も重い感じだった。
公演も6回目、それに連日30度を超える暑い日が続き、疲労もかなり溜まっていたので、やっぱり私も人間なので、いくら体調を整えて、集中して歌っても、体は正直だなぁと思った。

2010 07.05-2
いつもかわいい3人の童子くんたちとパミーナ役のS・パパゲーナ役のF

ドイツ在住のギタリストのNちゃんが友人5人を連れてこの公演を観に来てくれていたので、公演後急いで着替えて、Nちゃんたちに会いに行った。
すでに夜の11時半が過ぎていたので、あまり長くは話せなかったが、久々に会えて嬉しかった。

Nちゃんと別れてホテルに戻ろうとしたら、演出助手のJやザラストロ役のA、合唱員の方などがお城の出入り口で集まっていた。
なんとドイツがスペインに負けたので、この町の不良(?)たちが覆面をして無差別に通りすがりの人に暴力をふるったりして暴れて、オペラ関係者の一人がボコボコにやられたらしい。
なので一人でホテルに帰るのは危ないと言われ、合唱の方達とタクシーで帰ることに・・・・
しかし待てど暮らせどタクシーが来ず、しまいにはその不良たちが現れ、みんなで急いで逃げる始末。
別のタクシーに電話して、やっとタクシーが来て乗ることが出来、無事ホテルに到着。
恐ろしかった・・・・


53日目
再びオフ日。
気温36度。
ありえない!!!

外に出るには暑すぎるので、でも部屋の中も暑いが、あと2公演でベルリンに帰るので少しずつ荷造りを始めた。
ひょえ~ 荷物が来たときよりも多くなってる!
大変だ。


54日目
7回目の公演。

暑さと公演の連続で、もちろん疲労はピークだけれど、6回目の公演での教訓(?)を生かして、あとちょっと初心に戻ろうと思い、歌い方を少し変えてみた。
すると、信じられないくらい楽に声を響かすことができた。
あぁ、もっと早くこのやり方で歌っとけばよかったぁなんて思いつつ、これもまた経験だぁ。
いつも夜の女王のアリア2曲歌うたびに、共演者やオケの方など『よかったよ~』って声をかけてくれるのだが、この日はいつも声をかけてくれる方々からは『今日は特によかったよ~』と言われ、いつもは何も言わない合唱の方達からも『よかったよ~』と声をかけてもらい、やっぱりこの歌い方がいいのだと確信した。

2010 KdN1-1 KdN1-2
夜の女王登場のシーン タミーノ王子役=M

2010 07.05-1
パミーナ役のSと 親子でツーショット(笑)


55日目
ついに8回目の公演。つまり最終公演。

ベルリンからオット、そしてフランクフルトからピアニストのNちゃんと旦那様のMが観に来てくれた。
オットが観ていると思うと、緊張してしまう私。
7回目の公演で習得したやり方で歌えば大丈夫と自分で自分に言い聞かせながら(?)、夜の女王の登場のアリア。
っていうか、もう夜の20時半なのに36度って暑すぎる!!!!
スポットライトと熱気とこの気温で頭がぼぉ~となった・・・・
こんな日の野外ステージはつらい。

2010 KdN1
夜の女王登場のアリアのシーン

2010 07.10-3
最終公演日なので休憩中に、歌劇場専属合唱員で、今回大変お世話になったMと記念撮影

後半、夜の女王の台詞と『復讐の炎は・・・』のアリア。
今日の最終公演でも無事歌い切れれば、8回公演すべて完璧に歌えたことになり、かなりの自信となるし、オットもNちゃんもMもいるし、頑張らねば~ って、気合入れまくり!

2010 KdN2-1 2010 KdN2-2
『復讐の炎は・・・』のアリアのシーン

無事、歌いきった! けど、う~ん、なんかやっぱり緊張してるのか、昨日ほどは出来なかったかなぁ。
オットやNちゃん&M、昨日の公演を観てほしかったなぁ(爆)・・・・・

最後、今回も夜の女王の私は、無事ザラストロ役のAに殺され、ばたっと倒れ、大合唱で幕!
そして最後のカーテンコール!
パミーナ役のSは、感極まって涙・涙・涙。
みんな互いに抱き合い、労をねぎらった。

2010 07.10-1
お世話になった指揮者のFさん

2010 07.10-2
でっかいザラストロ役のA

急いで着替えて、メイクを落として、オペラ関係者で打ち上げ。
みんな笑顔・笑顔・笑顔!!! 
そして飲む飲む(爆)!

Nちゃんとも久々に会えて、色々話が出来て嬉しかった~
Nちゃん&M、わざわざ遠いところ観に来てくれてありがとうでしたぁ。

夜中の2時半、さすがに疲れたので、お仲間達とさようならのハグをして、お先にホテルに帰った。

しかし、この日は熱帯夜!
眠れやしない・・・・


56日目
暑さで眠れず、結局8時おき。
荷造りをして、トランク二つ。ひょぉ~
オットどの、すみませんのぉ。

ホテルから駅までタクシーで行き、電車でベルリンへ。
とにかく暑い。
電車の中もクーラーがほとんどきいてなくて暑い暑い。
37度!!!
ドイツで37度はありえないぃ~~

くたくたで夕方、帰宅。


こうして、6週間の稽古+全8回公演をなんとか無事元気に歌い演じきることが出来、今回の経験は私にとって大きな財産となった。
お世話になった方々、愉快なお仲間達に感謝・感謝だ。
この経験を生かして、また次に向かって進んでいこう!


終わり


2010/07/06//Tue * 23:45
魔笛日記12

41日目
目が覚めたらお昼の12時前!!!
この日の公演(2回目)が終わると、3回目の公演まで5日間ほどあくので、この日の公演のあと、ついにお仲間達と打ち上げをする約束なのだ。
なので、朝食兼昼食を済ませ、おビールやおつまみを買いにスーパーへ。

この日もおにぎり&バナナ持参で楽屋へ。
メイク→衣装→声だし 

声だしのできる部屋はお城の中の大広間で、普段はピアノのコンサートなども開催されているらしく、ベーゼンドルファーの木目の古いフルコンサートピアノが置いてあり、誰もいなかったので、なんとなくショパンの幻想即興曲を弾いてみた。(って、今ではこれ1曲しか弾けないので・・・・)
2010 07.07-3
軽くて浅い鍵盤だったが音は悪くない。
すると同じく声だしをしにきたパパゲーノ役のFが、『誰が弾いてるのかと思ったら、夜の女王じゃないか!なんでそんなに弾けるの?』と驚かれた(汗)。
いやいや大して弾けてないやん、それにもうぜんぜん指動いてないし・・・・・
『一応、日本の音大でピアノ科を卒業してるんだよ、私。』と説明しておいた。

そして20時、2回目の公演が始まった。

みんな初日はすごく緊張して大変だったが、この日は適度な緊張感で今までで一番うまくいったと言っていた。
もう一人のタミーノ役=Jにとっては、この日が初日だったので、彼はさすがに緊張したようだが、やはり歌劇場の専属歌手、立派に歌っていた。
私もこの日が一番うまくいったような気がする。

公演が終わり、ホテルに帰って演出助手のCの部屋にみんな集まって打ち上げ~
久々のおビールは格別! 
でも、やっぱりおばちゃんの私は、夜中の3時過ぎでギブアップ。お先に部屋に帰った。
お仲間たちは朝まで飲み明かしたそうな。


42日目
演出助手のCの車で、弁者役のTと3人でベルリンへ帰った。


47日目
3回目の公演。

早めに楽屋入りして、まずは声だしをしようと早めに行くと、舞台で演出家と3人の侍女たちが、なにやら打ち合わせをしていた。
なんと侍女2役のAが胃腸炎でダウン。急遽ワイマール歌劇場から代役の歌手=Kが来たらしい。大変だぁ~

更に、パミーナ役のSが2回目の公演ぐらいから風邪をひき、それが悪化したようですごい咳と鼻水で、しゃべるのも大変な状態・・・・ 
それでも彼女は歌うらしく、代役は来ていない。

5日間公演が休みの間に、こんなことになるなんて・・・・
6週間という長い稽古、本番の緊張、ホテル暮らし、いくらタフなドイツ人たちでもやっぱり疲れてるんだなぁ。

20時開演。
早速3人の侍女のシーン。
侍女2が代役だなんてぜんぜんわからないぐらい、いつもどおり進んで行き、すぐに私の出番となる。
夜の女王登場のアリア、無事終了。

休憩の少し前に、今度はなんと舞台でモノスタトス役のAが怪我をしたらしい。
医者を呼ぶや呼ばないの騒ぎとなり・・・・
結局、なんとか続けて歌えるということで、休憩後も何もなかったかのように、彼は歌い演じていた。

そして再び夜の女王のアリア『復讐の炎は・・』のシーン。
この日も無事歌い演じることができた。

そしてラストのシーン。
ザラストロ役のAが、夜の女王を殺すタイミングになっても現れず、『どぉしよう~ 死なれへんやん!どうやって死のうか?』とかなりあせった(汗)が、いつもならゆっくり歩いて近づいてくるザラストロだが、この日は必死ですごい勢いで走ってきて、彼の歌う寸前でなんとか夜の女王を殺し、夜の女王の私は無事(?)ばたんと死ぬことが出来、最後の大合唱で幕となった。
ザラストロくん、楽屋でのんびりしすぎて出番に遅れたらしい・・・・

そして最後のカーテンコール。
私が舞台に出て行こうとしたときに階段で自分の衣装のドレスのすそを踏んでしまい、ずっこけた(涙)・・・・
かなりダサくこけた・・・・・
格好わるい夜の女王・・・・・
パパゲーノ役のFには『お客さんから拍手を沢山もらうためにウケ狙いでこけたやろぉ~』と言われ・・・・・ 
いくら関西人の私でもそんなことでウケなんか狙わんわぁ(怒)!

とにかく、今までになく、いろいろあった3回目の公演だった。


48日目
4回目の公演。

侍女2役のAが復帰。
しかし、まだパミーナ役のSの風邪はよくならず、咳も酷くなっていた。が、それでもSはこの日も歌った。ほんとに強いS、プロ根性がすごい。

この日は指揮者が若いDだったので、いつもとテンポが違っていたが、無事歌うことが出来た。

公演後、お祭りがあったようだが、かなり疲れていたし、翌日も公演があるので、さっさとホテルに帰った。


49日目
5回目の公演。
この公演だけ18時開演だったのでいつもより2時間早く楽屋入り。
メイク→衣装→声だしをして、18時開演。

この日も無事歌い演じれた!
連続3回公演は大変だったが、元気に乗り切れてよかったぁ~ ほっ!
やはり体調管理が一番大事だなぁとつくづく思った3回連続公演だった。


つづく・・・・

◆おまけ◆

楽屋にて、マントなしの夜の女王の衣装で
2010 07.07-1 

背が高くて美人で小顔の3人の侍女たちと一緒に写真を撮ると、このように私の顔のデカさが強調されるのでしたぁ(涙)
なんか私、このマント来ていると顔の大きなエリマキトカゲみたい(汗)!
2010 07.07-2 

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