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ソプラノ 川島幸子

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2008/05/11//Sun * 21:32
音楽留学回想記 No.15 第12回チャイコフスキー国際コンクール in モスクワ(4)

1.入試といえば・・・
2.1年生からのスタート
3.Überraschung!
4.波乱の予備進級試験
5.初めてのオーケストラとの共演 前編
6.初めてのオーケストラとの共演 後編
7.Vordiplom(進級試験)
8.白井光子&ハルトムート・ヘル マスタークラス
9.Hauptstudium(専門課程)
10.突然の代役
11.ヴェルディ・ガラコンサート
12.第12回チャイコフスキー国際コンクール in モスクワ(1)
13.第12回チャイコフスキー国際コンクール in モスクワ(2)
14.第12回チャイコフスキー国際コンクール in モスクワ(3)
15.第12回チャイコフスキー国際コンクール in モスクワ(4)
16.第12回チャイコフスキー国際コンクール in モスクワ(最終回)
17.初リサイタル in レバノン 
18.バーンスタイン作曲 交響曲第3番『カディッシュ』
19.オペラで王様役に挑戦!
20.モーツァルト作曲 オペラ『後宮からの誘拐』
21.ベルリン・コーミッシェオーパーでのモノローグオペラ
22.(最終回)Diplomkonzert 卒業試験コンサート


15.第12回チャイコフスキー国際コンクール in モスクワ(4)
2002年 6月


モスクワに来て3日目、演奏順を決めるくじ引きが、声楽部門が行われるホールでありました。
今回のコンクール参加者は、テープ審査で受かった参加者と、テープ審査免除の参加者(世界コンクール連盟加盟の声楽コンクールでの優勝者)、そして日本チャイコフスキーコンクールからの派遣参加者3名(日本人)で、声楽部門は男声部門と女声部門に分かれていて、男声=38人 女性=42人 の計80人でのスタートとなりました。

私はテープ審査に受かっての参加で、ベルリンからモスクワに飛んだので、日本チャイコフスキーコンクールからの派遣参加者の日本人3名とはまったく面識がなかったのですが、くじ引きの会場でその日本人3人と会ったときに、そのうちの一人が、なんと私が日本の音大でピアノ科の学生だったときの同級生(彼女はもちろん声楽科)で、びっくりの再会となりました。
私がピアノを弾いていた時代(笑)を知っている彼女はとても驚いていました。

結局、くじ引きの結果、私は最終日、つまり一週間後となりました。


    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


いよいよ1次予選。
1次まで1週間あったのでオットの病状もよくなり、なんとか普通のものが食べれる状態まで回復していました。

声楽部門のホールはほんっとに大きくて広くて、リハーサルで自分の響きを作れるようにいろいろ試みましたが、観客が入ればまた全然変わってくるので、結局本番で歌うまでわからないといった感じでした。

自分の出番1時間前にホール入りし、ひろぉ~~い楽屋の隅で着替え、少し声だし。
すると、隣の部屋ではロシア人参加者たちがなにやら謎の診察室へ・・・。
すごく気になったので、こっそりのぞいてみると、ロシア人参加者たちが、順番にお医者さんらしき人に大きく口を開けてノドを見せ、それを医者が診察しているのです(驚)。歌う直前にノドの検査???
私もやるべき?とちょっと思いましたが、別にノドが痛いわけでもなかったし、ロシア語がわからないので却下(笑)

いよいよ自分の出番が近づいてくると、今まで経験したことないくらいの緊張に襲われ、足がガクガク震えだし、舞台に出るときに緊張がピークに達し、ヒールで立っていられないくらい足が震え、ブルブルガクガクで舞台中央へ。

人生で一番緊張したといっても過言ではないくらいの緊張の中、1曲目=モーツァルト作曲・ハ短調ミサ曲よりソプラノのアリア「聖霊によって処女マリアより御体を受け」の前奏が始まり・・・・
するとモーツァルトの美しい音楽のおかげなのか、自分が歌いだすときには足の震えはなんとかおさまっていました。
1曲目を歌い終えると、思いがけず客席から拍手と歓声を頂き、肩の力がすぅ~っと抜けていきました。

2曲目はコンクールの課題でもあるチャイコフスキーの歌曲「もし私が知っていたら」。
この曲は私の声質には重い曲だったし、初めてのロシア語だったので、本当に苦労した曲でした。それも初めて歌うロシア語をロシア人の観客の前で歌うわけで・・・・。
開き直って自分なりのチャイコフスキーを歌おうと心がけ、オットの絶大なサポートのお陰で無事歌いきりました。すると、客席から1曲目のときよりも更に大きな拍手と歓声を頂き、「私なりのチャイコフスキーだったけど伝わったかも!?」と、とても嬉しかったです。

そして3曲目、ヴェルディ作曲・オペラ「リゴレット」よりジルダのアリア「麗しの人の名は」を歌い、1次の曲(=計3曲)をなんとか歌いきりました。
客席からは、また更に大きな拍手と歓声で、この舞台で歌うことが出来て本当によかったと涙が出ました。
moskau6

ロシア語初挑戦の私に一生懸命にロシア語の発音や意味、音楽を教えてくれた友人アレクサンダーとローマン、そして病気を押してモスクワに来てくれてピアノを弾いてくれたオットに心から感謝・・・・

ドイツに渡り声楽を始めて4年の私が、テープ審査に受かり、この舞台に立てたことだけでも奇跡に近かったので、まさか自分が1次を突破し、セミファイナルに進めるとは夢にもおもわず・・・・


つづく・・・


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