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2011/03/31//Thu * 00:42
Benefizkonzert in ミュンヘン

このたびの東北地方太平洋沖地震 におきまして、被害にあわれた皆様に心よりお見舞い申し上げるとともに、犠牲になられた方々とご遺族の皆様に対し、深くお悔やみを申し上げます。

++++++++++++++++++++++++++++++++++


今年の一月、電話ばかりで長い間会ってなかった私の大親友=カトリンのいるミュンヘンに、三月下旬の一週間ほど遊びに行く計画を立てていました。

しかし、3月11日に大震災が起こり、自分自身はもちろん、家族や友人・親戚で震災に遭った人は幸いにもいなかったのですが、こんな遠く離れたドイツに住んでいても、インターネットで震災の情報は、自分が日本にいるのではないかと錯覚するぐらいすぐに入ってくるので、不安で毎日何も手につかず、かといって何をすればいいのかもわからず、毎日悶々と暮らしていました。

kreuz2なので、今回はやはりミュンヘンに行くのはやめようと思い、断りの電話をしたら、なんとなく話の流れで、彼女が声楽を教えている教会の音楽学校で、日曜日の礼拝の後に2人でミニコンサートをさせてもらって、日本へ送る義援金集めが出来ないかという話になりました。

その電話の翌日、再びカトリンから電話があり、彼女が声楽を教えている教会は郊外で人が集まりにくいので、別の教会を探したら、ミュンヘンの中心街にある教会でBenefizkonzert=チャリティーコンサートをさせてもらえることになり、更にそこのオルガニストも一緒に演奏してくれるとのこと。やっぱりミュンヘンに行くことにしました。

また、カトリンの友人チェリスト=アンドレアス、オルガニストの友人フルーティスト=バーバラ、そして日本人ピアニストでミュンヘン在住の日沙子さんもコンサートで演奏してくれることになり、コンサートの規模も大きくなり、更にカトリンの旦那様=シュテファンがコンサートのチラシ・ポスターを作成してくれ、新聞やネット、またビラ配りなどしてくれたおかげで、チャリティーコンサート計画から一週間という短期間にもかかわらず、200人以上のお客様がコンサートに来て下さり、義援金もびっくりするくらい集まり、本当に心から感謝の気持ちでいっぱいです。

kreuz1集まった義援金は、私たちがチャリティーコンサートをさせていただいたミュンヘンのKreuzkircheが所属するドイツ教会組合から日本教会組合に送られるそうです。


2011/02/22//Tue * 17:23
デュオリサイタル

オットとのデュオリサイタルがドイツのゾーリンゲンでありました。
デュオリサイタルの前日は、オットがボンでピアノリサイタルだったのでベルリン→ボン→ゾーリンゲンという移動となりました。

ボンで一泊し、デュオリサイタル当日のお昼に電車でゾーリンゲンに移動。
コンサートの主催者のRさんが駅まで迎えに来てくださり、車でこの日お世話になるRさんの友人宅へ。
素敵なお宅で、ゲストルームに案内され荷物を置き、昼食をいただきました。

昼食後1時間ほど休んで、再びRさんの車でコンサート会場へ移動。
今回のリサイタルの会場は、ゾーリンゲンの美術館!
素敵な絵画に囲まれてのリサイタルとなりました。

リハーサルの様子
solingen1 solingen2 solingen3

デュオリサイタルの前半はオットのピアノソロ。
■ モーツァルト:幻想曲 ニ短調 KV397
■ ベートーヴェン:月光ソナタ 作品27-2
■ ショパン:幻想ポロネーズ 作品61

後半は私の歌でオペラアリア。
■ ヘンデル作曲 オペラ『ジュリアス・シーザー』より -クレオパトラのアリア
“こうして、ただ一日のうちに・・・辛い運命に涙溢れ”
■ モーツァルト作曲 オペラ『魔笛』より -夜の女王のアリア
“復讐の炎は地獄のようにわが心に燃え”
■ ロッシーニ作曲 オペラ『セビリアの理髪師』より -ロジーナのアリア “今の歌声は”
■ オッフェンバック作曲 オペラ『ホフマン物語』より -オリンピアのアリア
"森の小鳥はあこがれを歌う"
■ ヴェルディ作曲 オペラ『椿姫』より -ヴィオレッタのアリア "ああ、そはかの人か…花から花へ"

楽屋にて
solingen4今回のリサイタルも嬉しいことに最後はスタンディングオベーションとなり、1曲ずつアンコールを演奏し終了。演奏中、沢山の絵画からいろいろなパワーをもらった気がして、今回の絵画に囲まれてのリサイタルは、私にとって貴重な体験となりました。

終演後、ドルトムントから私たちのリサイタルを聴きに来てくれていたGとAさんと少しお話し、再びRさんの友人宅へ。リビングにはすでにパーティーの準備が整い、コンサートを聴きに来ていたRさんの友人達が集まっていました。乾杯の後、夜中の一時過ぎまで楽しい打ち上げパーティーは続き・・・・

翌日、朝食後Rさんの友人の方に最寄り駅まで送っていただき、ICE(ドイツの新幹線)でベルリンへ。
夕方に帰宅。
ふぅ、やはり移動は疲れますね。


2011/01/11//Tue * 18:18
初歌い&新年会

ドイツのBad Karlshafenというところで、新春コンサートでした。
11時15分開演だったので、ねぼけた体を起こすのが大変でしたが、早起きして体を動かし、9時半にホールでリハーサルをし、コンサートでは無事歌いきり、最後はスタンディングオベーションとなり、嬉しい初歌いとなりました

■R.シュトラウス作曲 
- 献呈
- バラのリボン
- 夜に
- わたしは花束を編むつもりだった
- あなたの歌がわたしの心にひびいたとき
- 愛の神
- チェチーリエ

■モーツァルト作曲 オペラ『魔笛』より
- 夜の女王のアリア“恐れるな、若者よ”

■ ヘンデル作曲 オペラ『ジュリアス・シーザー』より
クレオパトラのアリア
-“こうして、ただ一日のうちに・・・辛い運命に涙溢れ”

■ オッフェンバック作曲 オペラ『ホフマン物語』より
- オリンピアのアリア“森の小鳥はあこがれを歌う”

■ バーンスタイン作曲 『キャンディード』より
- クネゴンデのアリア“着飾ってきらびやかに”

ピアノ:川島基

karls
Bad Karlshafenの市長さんからお花とシャンパンをいただきました



コンサート翌日、我が家にYちゃん&Rさんを招いて、新年会♪
オット特製チゲ鍋です。
nabe Yちゃん&Rさん 

shu
Yちゃんお手製シュークリーム&オットの自慢のエスプレッソマシーンでいれたカプチーノ

とっても楽しい新年会でした


2010/12/05//Sun * 11:39
浜松でのデュオリサイタル / 極寒のベルリン

11月末、日本からベルリンに帰る直前に、浜松の穣クリニックさんのホールでオットとデュオリサイタルでした。
前半はオットのピアノソロ。後半は私の歌。

■ヘンデル作曲  オペラ『リナルド』より
- アルミレーナのアリア“泣かせてください”

■W.A.モーツァルト作曲  オペラ『魔笛』より
- 夜の女王のアリア “復讐の炎は地獄のようにわが心に燃え”

■プッチーニ作曲  オペラ『ラ・ボエーム』より
- ムゼッタのアリア“私が街を歩くと”

■ ヴェルディ作曲   
オペラ『リゴレット』より 
- ジルダのアリア ”麗しい人の名は”

オペラ『椿姫』より 
- ヴィオレッタのアリア“ああ、そはかの人か…花から花へ”

前回、穣クリニックさんのホールで歌ったときに、買ったばかりのドレスの袖が破れるというハプニングがあったのですが、今回はドレスが破れる事も無く(爆)、無事歌うことが出来ました。

コンサートの後、とっても楽しい&美味しい打ち上げパーティー
N先生、ありがとうございました

翌日、浜松から神戸に戻り、翌日ベルリンへ。

+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +

日本滞在を終えベルリンに帰ってくると、なんと日中でも気温がマイナス8度!
今年は本気で寒いベルリンです。

街中すごい積雪のベルリンですが、すっかりクリスマスモード。
ベルリンの老舗デパートKaDeWeには大きなクリスマスツリーとサンタさん!
KaDeWe2

早速ジャンダルメンマルクトのクリスマスマーケットに行ってきました。
昼の明るい時間に行ったのでイルミネーションなどがなく、あまり雰囲気がなかったかも。
それに毎年見かけるマンモスがいなくて残念でした・・・・

寒いので温まろうとGlühwein(グリューワイン=赤ワインと香辛料などを温めて作る温かいワイン)を飲みました。
gluehwein

結構混みこみ
Weihnachtsmarkt

+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +

日本に行っていたので、2ヶ月ほど空いてしまったベルリンでの車の教習所通い。
教習所に行っても、この雪では車には乗れません(涙)・・・・
なので、この期間に必死で学科試験に向けて猛勉強しなくては!
(学科試験ももちろんドイツ語です)


2010/07/15//Thu * 11:33
魔笛日記 最終回

50日目
6回目の公演まで2日間オフとなる。
家が近いお仲間たちは各家に帰っていった。

午前中、居残り組みの一人=パパゲーナ役のVが突然部屋に来て『さちこぉ~ このアリアのアレンジの部分をYou Tubeのこの演奏を聴いて、聴き取って楽譜におこしてくれない?さちこは絶対音感があるから出来るでしょ?』と、頼んできた。
日本では、音楽家で絶対音感のある人は結構いるので、そんなに珍しいことではないけれど、ドイツでは、絶対音感のある音楽家はほとんどいないので、私が絶対音感があることをいつもすごく驚かれる。
とりあえず、You Tubeで聴いてみると、古楽器による演奏で歌っているアリアだったので、絶対音感の私が聴くと、ほぼ半音低く聴こえるので、結局実際聴こえている音を半音高くして楽譜におこすという、私にとって面倒な作業だったが、やってあげた。

夜、ノルトハウゼンに出かけていたVがホテルに帰ってきて、再び私のところに来て、『さちこぉ~いまから私の部屋で飲まない?』と誘われ、同じく居残り組のTと、Vの友人で歌劇場職員のJの4人で飲んだ。
私以外の3人は結構飲んでいたが、私は少しだけにしておいた。
でも、TやVの愉快な話が聞けて楽しかった。

2010 07.05-3
筋肉モリモリマッチョの弁者役のTと、顔は少々怖いがとってもやさしい僧侶2役のJ


51日目
オフ日2日目。
暑い・・・・
とにかく3回目の公演からずっと毎日30度を超える暑さで、かなりバテる。

溜まっていたメールの返信や雑用を済ませて、遅めのお昼ご飯の後、なんとなくベットに転がったらそのまま3時間くらい寝てしまった・・・・・
かなり疲れているかも。

おかげで夜中になってもぜんぜん眠れそうにない・・・・


52日目
6回目の公演。

この日だけ、なぜか水曜日という普段の日の公演で、この6回目公演以外は全てチケットは完売していたが、唯一この公演だけは3分の2しか席が埋まっていなかった。
更に、この日はワールドカップサッカーのドイツ対スペイン戦、それも決勝進出をかけた試合だったので、ドイツ人にとっては、とっても大事な試合ということで、なんとも間が悪いタイミングでの公演日だった。

オペラ出演者やオーケストラ、裏方さんたちだって、殆どがドイツ人なので、本当はサッカーが観たいと口々に言い、楽屋の上の部屋にテレビを持ち込み、出番の合間に観戦する始末。
もちろん私は、一度も観戦などせず、いつもどおり集中して公演に挑んだ。

2010 07.08
声だしの部屋にて

しかし、どうもこの日は体がうまく使えず、声も重い感じだった。
公演も6回目、それに連日30度を超える暑い日が続き、疲労もかなり溜まっていたので、やっぱり私も人間なので、いくら体調を整えて、集中して歌っても、体は正直だなぁと思った。

2010 07.05-2
いつもかわいい3人の童子くんたちとパミーナ役のS・パパゲーナ役のF

ドイツ在住のギタリストのNちゃんが友人5人を連れてこの公演を観に来てくれていたので、公演後急いで着替えて、Nちゃんたちに会いに行った。
すでに夜の11時半が過ぎていたので、あまり長くは話せなかったが、久々に会えて嬉しかった。

Nちゃんと別れてホテルに戻ろうとしたら、演出助手のJやザラストロ役のA、合唱員の方などがお城の出入り口で集まっていた。
なんとドイツがスペインに負けたので、この町の不良(?)たちが覆面をして無差別に通りすがりの人に暴力をふるったりして暴れて、オペラ関係者の一人がボコボコにやられたらしい。
なので一人でホテルに帰るのは危ないと言われ、合唱の方達とタクシーで帰ることに・・・・
しかし待てど暮らせどタクシーが来ず、しまいにはその不良たちが現れ、みんなで急いで逃げる始末。
別のタクシーに電話して、やっとタクシーが来て乗ることが出来、無事ホテルに到着。
恐ろしかった・・・・


53日目
再びオフ日。
気温36度。
ありえない!!!

外に出るには暑すぎるので、でも部屋の中も暑いが、あと2公演でベルリンに帰るので少しずつ荷造りを始めた。
ひょえ~ 荷物が来たときよりも多くなってる!
大変だ。


54日目
7回目の公演。

暑さと公演の連続で、もちろん疲労はピークだけれど、6回目の公演での教訓(?)を生かして、あとちょっと初心に戻ろうと思い、歌い方を少し変えてみた。
すると、信じられないくらい楽に声を響かすことができた。
あぁ、もっと早くこのやり方で歌っとけばよかったぁなんて思いつつ、これもまた経験だぁ。
いつも夜の女王のアリア2曲歌うたびに、共演者やオケの方など『よかったよ~』って声をかけてくれるのだが、この日はいつも声をかけてくれる方々からは『今日は特によかったよ~』と言われ、いつもは何も言わない合唱の方達からも『よかったよ~』と声をかけてもらい、やっぱりこの歌い方がいいのだと確信した。

2010 KdN1-1 KdN1-2
夜の女王登場のシーン タミーノ王子役=M

2010 07.05-1
パミーナ役のSと 親子でツーショット(笑)


55日目
ついに8回目の公演。つまり最終公演。

ベルリンからオット、そしてフランクフルトからピアニストのNちゃんと旦那様のMが観に来てくれた。
オットが観ていると思うと、緊張してしまう私。
7回目の公演で習得したやり方で歌えば大丈夫と自分で自分に言い聞かせながら(?)、夜の女王の登場のアリア。
っていうか、もう夜の20時半なのに36度って暑すぎる!!!!
スポットライトと熱気とこの気温で頭がぼぉ~となった・・・・
こんな日の野外ステージはつらい。

2010 KdN1
夜の女王登場のアリアのシーン

2010 07.10-3
最終公演日なので休憩中に、歌劇場専属合唱員で、今回大変お世話になったMと記念撮影

後半、夜の女王の台詞と『復讐の炎は・・・』のアリア。
今日の最終公演でも無事歌い切れれば、8回公演すべて完璧に歌えたことになり、かなりの自信となるし、オットもNちゃんもMもいるし、頑張らねば~ って、気合入れまくり!

2010 KdN2-1 2010 KdN2-2
『復讐の炎は・・・』のアリアのシーン

無事、歌いきった! けど、う~ん、なんかやっぱり緊張してるのか、昨日ほどは出来なかったかなぁ。
オットやNちゃん&M、昨日の公演を観てほしかったなぁ(爆)・・・・・

最後、今回も夜の女王の私は、無事ザラストロ役のAに殺され、ばたっと倒れ、大合唱で幕!
そして最後のカーテンコール!
パミーナ役のSは、感極まって涙・涙・涙。
みんな互いに抱き合い、労をねぎらった。

2010 07.10-1
お世話になった指揮者のFさん

2010 07.10-2
でっかいザラストロ役のA

急いで着替えて、メイクを落として、オペラ関係者で打ち上げ。
みんな笑顔・笑顔・笑顔!!! 
そして飲む飲む(爆)!

Nちゃんとも久々に会えて、色々話が出来て嬉しかった~
Nちゃん&M、わざわざ遠いところ観に来てくれてありがとうでしたぁ。

夜中の2時半、さすがに疲れたので、お仲間達とさようならのハグをして、お先にホテルに帰った。

しかし、この日は熱帯夜!
眠れやしない・・・・


56日目
暑さで眠れず、結局8時おき。
荷造りをして、トランク二つ。ひょぉ~
オットどの、すみませんのぉ。

ホテルから駅までタクシーで行き、電車でベルリンへ。
とにかく暑い。
電車の中もクーラーがほとんどきいてなくて暑い暑い。
37度!!!
ドイツで37度はありえないぃ~~

くたくたで夕方、帰宅。


こうして、6週間の稽古+全8回公演をなんとか無事元気に歌い演じきることが出来、今回の経験は私にとって大きな財産となった。
お世話になった方々、愉快なお仲間達に感謝・感謝だ。
この経験を生かして、また次に向かって進んでいこう!


終わり


2010/07/06//Tue * 23:45
魔笛日記12

41日目
目が覚めたらお昼の12時前!!!
この日の公演(2回目)が終わると、3回目の公演まで5日間ほどあくので、この日の公演のあと、ついにお仲間達と打ち上げをする約束なのだ。
なので、朝食兼昼食を済ませ、おビールやおつまみを買いにスーパーへ。

この日もおにぎり&バナナ持参で楽屋へ。
メイク→衣装→声だし 

声だしのできる部屋はお城の中の大広間で、普段はピアノのコンサートなども開催されているらしく、ベーゼンドルファーの木目の古いフルコンサートピアノが置いてあり、誰もいなかったので、なんとなくショパンの幻想即興曲を弾いてみた。(って、今ではこれ1曲しか弾けないので・・・・)
2010 07.07-3
軽くて浅い鍵盤だったが音は悪くない。
すると同じく声だしをしにきたパパゲーノ役のFが、『誰が弾いてるのかと思ったら、夜の女王じゃないか!なんでそんなに弾けるの?』と驚かれた(汗)。
いやいや大して弾けてないやん、それにもうぜんぜん指動いてないし・・・・・
『一応、日本の音大でピアノ科を卒業してるんだよ、私。』と説明しておいた。

そして20時、2回目の公演が始まった。

みんな初日はすごく緊張して大変だったが、この日は適度な緊張感で今までで一番うまくいったと言っていた。
もう一人のタミーノ役=Jにとっては、この日が初日だったので、彼はさすがに緊張したようだが、やはり歌劇場の専属歌手、立派に歌っていた。
私もこの日が一番うまくいったような気がする。

公演が終わり、ホテルに帰って演出助手のCの部屋にみんな集まって打ち上げ~
久々のおビールは格別! 
でも、やっぱりおばちゃんの私は、夜中の3時過ぎでギブアップ。お先に部屋に帰った。
お仲間たちは朝まで飲み明かしたそうな。


42日目
演出助手のCの車で、弁者役のTと3人でベルリンへ帰った。


47日目
3回目の公演。

早めに楽屋入りして、まずは声だしをしようと早めに行くと、舞台で演出家と3人の侍女たちが、なにやら打ち合わせをしていた。
なんと侍女2役のAが胃腸炎でダウン。急遽ワイマール歌劇場から代役の歌手=Kが来たらしい。大変だぁ~

更に、パミーナ役のSが2回目の公演ぐらいから風邪をひき、それが悪化したようですごい咳と鼻水で、しゃべるのも大変な状態・・・・ 
それでも彼女は歌うらしく、代役は来ていない。

5日間公演が休みの間に、こんなことになるなんて・・・・
6週間という長い稽古、本番の緊張、ホテル暮らし、いくらタフなドイツ人たちでもやっぱり疲れてるんだなぁ。

20時開演。
早速3人の侍女のシーン。
侍女2が代役だなんてぜんぜんわからないぐらい、いつもどおり進んで行き、すぐに私の出番となる。
夜の女王登場のアリア、無事終了。

休憩の少し前に、今度はなんと舞台でモノスタトス役のAが怪我をしたらしい。
医者を呼ぶや呼ばないの騒ぎとなり・・・・
結局、なんとか続けて歌えるということで、休憩後も何もなかったかのように、彼は歌い演じていた。

そして再び夜の女王のアリア『復讐の炎は・・』のシーン。
この日も無事歌い演じることができた。

そしてラストのシーン。
ザラストロ役のAが、夜の女王を殺すタイミングになっても現れず、『どぉしよう~ 死なれへんやん!どうやって死のうか?』とかなりあせった(汗)が、いつもならゆっくり歩いて近づいてくるザラストロだが、この日は必死ですごい勢いで走ってきて、彼の歌う寸前でなんとか夜の女王を殺し、夜の女王の私は無事(?)ばたんと死ぬことが出来、最後の大合唱で幕となった。
ザラストロくん、楽屋でのんびりしすぎて出番に遅れたらしい・・・・

そして最後のカーテンコール。
私が舞台に出て行こうとしたときに階段で自分の衣装のドレスのすそを踏んでしまい、ずっこけた(涙)・・・・
かなりダサくこけた・・・・・
格好わるい夜の女王・・・・・
パパゲーノ役のFには『お客さんから拍手を沢山もらうためにウケ狙いでこけたやろぉ~』と言われ・・・・・ 
いくら関西人の私でもそんなことでウケなんか狙わんわぁ(怒)!

とにかく、今までになく、いろいろあった3回目の公演だった。


48日目
4回目の公演。

侍女2役のAが復帰。
しかし、まだパミーナ役のSの風邪はよくならず、咳も酷くなっていた。が、それでもSはこの日も歌った。ほんとに強いS、プロ根性がすごい。

この日は指揮者が若いDだったので、いつもとテンポが違っていたが、無事歌うことが出来た。

公演後、お祭りがあったようだが、かなり疲れていたし、翌日も公演があるので、さっさとホテルに帰った。


49日目
5回目の公演。
この公演だけ18時開演だったのでいつもより2時間早く楽屋入り。
メイク→衣装→声だしをして、18時開演。

この日も無事歌い演じれた!
連続3回公演は大変だったが、元気に乗り切れてよかったぁ~ ほっ!
やはり体調管理が一番大事だなぁとつくづく思った3回連続公演だった。


つづく・・・・

◆おまけ◆

楽屋にて、マントなしの夜の女王の衣装で
2010 07.07-1 

背が高くて美人で小顔の3人の侍女たちと一緒に写真を撮ると、このように私の顔のデカさが強調されるのでしたぁ(涙)
なんか私、このマント来ていると顔の大きなエリマキトカゲみたい(汗)!
2010 07.07-2 


2010/06/29//Tue * 22:27
魔笛日記11

38日目
初日2日前。
GP(Generalprobe=完全に本番どおりの条件でのリハーサル。途中で止めたりせず、本番どおりやる)の翌日が初日なら集中力や緊張感も続くのでよかったが、残念ながらGPから2日あいてしまう。
要するに2日間フリーとなる。

殆どのお仲間はここから1時間ほどで家に帰れるので、昨日のGP後、夜中に家に帰っていった。
私以外の家が遠い居残り組は、昨晩のGPの後、車でノルトハウゼンに行き、劇場のパーティーに参加して夜中じゅう踊っていたそうな。

またこの日の夜は、サッカーがドイツ対ガーナ戦だったので、もちろんドイツ人が集まる酒場(?)で観戦したそうな。
本当にタフだぁ。

私は一度スーパーに買い物には出かけたが、結局部屋でずっと過ごした・・・・
(コアリズムはやったけど)


39日目
初日前日。フリー。
ヒマだぁ。
朝食後、個人練習のため、音楽学校に行くと鍵が閉まっていては入れなかった・・・・・
なので少し散歩して買い物をして部屋に戻った。

ホテルの駐車場でタミーノ役のMとパパゲーナ役のVに会う。
なんと湖に泳ぎに行くらしい・・・・
ほんまにタフだぁ。
っていうか、風邪ひいたらどうするんだろうか???
まぁでもV曰く、いつもスポーツをして鍛えているので今まで風邪をひいたことなどないのだそうだ。

ホテルの部屋にはもちろんピアノやキーボードなどは無いが、とりあえず練習した。

夜は一人寂しく日本対デンマーク戦を観戦。
祝・日本勝利!

Vたちは、湖で泳いだ後、再びノルトハウゼンに行き、劇場のコンサートを聴きに行ったようだ。


40日目
ついに初日!!!
しっかり寝て、遅めの朝食。

公演初日には、出演者やスタッフ、演出家などオペラに関わった仲間の間でプレゼントをするPremiere-Geschenkという行事(?)があり、楽屋の各出演者の席などにプレゼントを置いておいたり、直接渡したりするのだが、このプレゼント準備でかなり時間がかかり、おまけに用意していたプレゼントの数だと足りないことが判明。いそいで補充のために買い物へ。

プレゼントを作成しながら、炊き込みご飯を炊き、炊き上がったらおにぎりにして、プレゼントとおにぎりを持ってお城へ。

早めに行ってプレゼント配り(置き)をしようといつもより1時間も早めに楽屋入りしたが、すでにプレゼントでいっぱい!
一通り配り終えて、声だしをし、メイクの時間になったのでメイクさんのところへ。
衣装さんに衣装を着せてもらって、開演30分前。
今度はこれまた初日ならではの行事で、出演者がお互いの成功を祈って、Toi Toi Toiと言い合う。

20時、初日開演!
あがらないおまじないをして、夜の女王登場のアリア。
2010 06.25-1
やはり緊張したが、適度な緊張感でいつもどおり冷静に歌えた。

長い休憩中に腹ごしらえに持参したおにぎりとりんごを食べる。
すると、3人の侍女たち+娘・パミーナもおにぎりが食べたいというので、おすそ分け。
衣装を着け、舞台メイクばっちりのドイツ人歌手たちがおにぎりを食べる様子はかなり面白かった(爆)。

そして休憩が終わり、いよいよドイツ語の台詞&夜の女王のアリア『復讐の炎は・・・』のシーン。
2010 06.25-2
これまたかなり緊張したが、いつも通り台詞をしゃべり、アリアを歌うことができた。
やはり稽古の賜物だわ。

ものすごい集中力で歌ったことと、やっと夜の女王デビューできたこと感慨深く、その後楽屋でちょっと放心状態だったが、再び残りのおにぎりを食べ、最後のシーンに挑んだ。

最後はモノスタトスと3人の侍女と夜の女王のアンサンブルで、今回の演出では、なんと夜の女王はザラストロにナイフで刺されて死んでしまうという演出。
なので私、毎回最後は刺されてバタンと倒れるので、足にサポーターをつけて怪我しないように死んでいかねばならず・・・・・・
悪役は最後は死んじゃうのねぇ~。
ザラストロ役のA(身長195cm)は、いつも半笑いで刺してくるので、結構怖い(爆)!

死んだまま、舞台の上で最後の大合唱となり幕。
そしてカーテンコール!
割れんばかりの拍手喝采で、これまでの大変だったことや辛かったことなど一気に吹っ飛んだ。
こうして無事初日を終えた。

公演後、初日のお祝いパーティー。
翌日も公演があるので、ぐっとお酒は我慢してお仲間達とジュースで乾杯した。
夜中2時くらいまでお祝いパーティーは続き、くたくたになりながらお仲間達とホテルへ帰った。
しかし、元気なお仲間達は、ホテルに帰っても呑み続けていた・・・・・。
わたしゃ寝ますよと部屋に帰ったが、アドレナリンが出ているのかぜんぜん眠れず・・・・
結局4時ごろやっと眠れた。

つづく・・・・


2010/06/26//Sat * 14:11
魔笛日記10

36日目
20時よりHP(Hauptprobe=オーケストラ伴奏による通し舞台稽古)なので、70分前にメイクさんのところでメイクと髪をセットしてもらい、衣装さんのところで衣装をつける。
そして20時、HPスタート!

休憩のときに、オーケストラのクラリネット奏者Kさんから、HPを観に来ていたノルトハウゼン歌劇場の日本人バレリーナさんを紹介され、はじめましてのご挨拶+おしゃべり。
この日は自分のためにハンディーカムを客席に置きっぱなしでHPを録画していたので、オペラ後半の私が歌うシーンの録画をバレリーナさんにお願いした。

この日は本当に寒くてなんと気温10度で野外ステージは厳しかったが、なんとか無事終了。
寒い中、ハンディーカムで撮影してくれてありがとうでした、バレリーナさん!

ホテルに帰ったのが夜中の一時前・・・・
つかれたぁ~


37日目
ついに今日はGP(Generalprobe=完全に本番どおりの条件でのリハーサル。途中で止めたりせず、本番どおりやる)。
なのでしっかり寝ておきたいと思い、ホテルの掃除が入ってこないようにドアに札も出して、カーテン閉めて寝たので、なんと起きたのが11時半。

部屋でご飯を炊いたりしていると、パパゲーナ役のVが『さちこ~ Bad FrankenhausenにあるPanorama Museumに行かない?』と誘ってくれた。
15時にホテルを出て車で30分ほどで到着。

2010 06.22-2

丸い建物の中に、丸い全景画が長さ123メートル、高さ14メートルものパノラマにWerner TübkeというDDR(旧東ドイツ)時代に活躍した画家の、16世紀のドイツ農民戦争をテーマとした絵があり、あまりの迫力に圧倒された。
(その絵はこちらのPDFでどうぞ↓)
http://www.panorama-museum.de/Panoramagemalde.pdf
ちょうど私達が入館したときに、ガイドさんの話が始まって、いろいろ絵についてやDDR時代の話など聞くことができた。また、ガイドが終わった後に、私の素朴な質問にも答えてくれて、本当に親切な面白いガイドさんだった。

帰りにスーパーに寄ってからホテルに戻り、急いでおにぎりを作る。
そして19時にメイクさんにメイクと髪をセットしてもらう。 
前日ハンディーカムで撮った映像を見て、自分の顔のデカさがショックだったので、出来るだけ影をつけて子顔メイクにして欲しいと頼む(爆)。
そして、衣装を着けて、準備完了。

20時GP開始。
が、しかし開演直前に、ノルトハウゼン歌劇場総支配人から、歌劇場専属歌手でザラストロ役のAが風邪で今日は歌えないと、きかされる。
みんな困惑・・・・
それでもGPは始まる。
テレビ局もきているし、GPだし、緊張感ただよいまくる。

いよいよ夜の女王登場のアリアのシーン。
あがらないおまじないをして、舞台に上がる。
いつもどおり歌って演じた。

休憩の間に楽屋で持参したおにぎりを食べ、また、私の娘=パミーナ役のSや、パパゲーナ役のVにもわけてあげた。

そして台詞と夜の女王のアリア『復讐の炎は・・・』のシーン。
出る直前にSと台詞の確認をし、舞台へ。
このシーンも無事終了。

最後のアンサンブルのシーンを終え、ラストの大合唱シーンとなり、幕。
これであとは初日を迎えるだけ。
着替えてメイクを落として、ホテルに帰った。

これで、長い長い稽古が終わり、いよいよ初日を迎える!

夜の女王のアリアは、何度歌っても極度に緊張するし、リスクの多い難曲。
特に『復讐の炎は・・・』は、実際きっちり歌えるようになったのが2年前ぐらいからで、今回ノルトハウゼン歌劇場のオーディションでこの役をもらえて、やっと舞台で夜の女王を演じ歌えることが本当に嬉しかった。
そしてこの長い長い稽古の期間に、夜の女王のアリアを歌うことを、声楽のテクニック的にも精神的にもかなり鍛えられたと思う。
とにかくどんな状況でもノドに負担無く、体でテクニックで歌うことをかなり体に覚えこむことができた。
大好きなお酒も飲まず、せっかく仲良くなった愉快なお仲間達と遊んだり語りあったりもほとんどできず、ただただ健康管理に注意して、ずっとホテル暮らしで退屈な毎日だったが、声楽的に得たものは大きかった。


つづく・・・・


2010/06/24//Thu * 20:28
魔笛日記9

29日目
午前中、初めてコインランドリーで洗濯してみた。
洗濯と乾燥で3時間以上かかった(汗)ので、途中で稽古の時間になり、しょうがなくそのまま稽古に行った。

稽古に行ってみると、侍女1役のMがいない。
パパゲーノ役のFに聞いてみると、なんと再び風邪で休みらしい。
稽古3日目にして風邪で10日間休み、そのあとの稽古でもいつも抜いて歌っていてたのだが、今回再び稽古が休みだった日曜日に風邪をひき、今日から3日間稽古を休むと届けたらしい。

稽古の後、急いでコインランドリーに行くと、乾燥が終わっていたので洗濯物を取り出すと、まだ湿っていた・・・・・  半乾き状態。 なので自分の部屋に紐を張って干した。
なんとそこにパミーナ役のSと侍女2役のAが部屋に尋ねてきた(汗)。すんごい状態の部屋で恥ずかしかったが、しょうがない・・・・
そして2人から、侍女1役のMが歌劇場の総支配人から解雇され、代わりに、急遽指揮者Fさんの奥さんで、これまでに侍女1役を歌ったことがあるソプラノ歌手のEさんが歌うことになったと知らされる。
シビアな世界だなぁ。

前日のコンサートの様子が新聞に載った。
2010 06.14


30日目
10時からオーケストラとのあわせ。
結局13時半まで待って、夜の女王のアリア『復讐の炎は・・』は、もうすでにコンサートでオーケストラと2度歌っているのでなしとなり、登場のアリアのみ合わせる。
とにかく待ち時間が長い・・・・・

16時から野外ステージでの通し稽古。
今日から参加の侍女1役のEさん、いきなり通し稽古で大変なのに、すんなり侍女1役をこなしていた。尊敬!

稽古の後、タミーノ役のMの部屋でサッカー観戦。
疲れていたので前半だけ観て、自分の部屋に戻った。


31日目
9時45分から昨日の通し稽古のダメだしと、舞台へ出るタイミングの説明。
その後、再び通し稽古。

20時より本番同様に衣装を着けての通し稽古なので、18時にメイクさんに舞台用のメイクをしてもらい、衣装を着ける。

そして20時、KHP(Klavier Hauptprobe=ピアノ伴奏による通し舞台稽古。本番での進行に従って音楽・演技・テクニカルを本番のタイミングで機能するかどうかの確認・調整し、途中で止めたり、やり直したりすることもある)開始。

KHPが終わったのが夜の11時半、着替えたり、メイクを落としたりした後、さらに演出家から注意点・反省点などきき、ホテルに着いたのが夜中の12時半・・・・
つかれたぁ。


32日目
午前中はお休みで、夕方6時から一回目のBO(Bühnenorchesterprobe=オーケストラ伴奏による本舞台上での演出稽古)。
やはりオーケストラと歌うのは気持ちがいい~! 演技するのも楽しくなる。


33日目
10時から二度目のBO。
夜の女王登場のアリアのシーンのあと、指揮者のFさんが『今日までずっと稽古で歌いっぱなしだったし、オーケストラとのコンサートも2度あったし、とにかくずっと歌ってばかりだったから、声を休めたほうがいい。今からHP(Hauptprobe=オーケストラ伴奏による衣装を着けて、本番どおりの通し舞台稽古)の日まで、ベルリンに帰っていいよ。きみが歌うシーンは何も問題ないから、安心してノド休めしてリフレッシュしておいで。』と、思いがけずお休みをくれた。
なので、三度目と四度目のBOに参加しなくてもよくなったので、急いでホテルに戻り、荷造りして電車でベルリンへ帰った。


つづく・・・・


2010/06/19//Sat * 21:24
魔笛日記8

25日目
朝10時から予定通り(笑)1幕の通し稽古開始。
お仲間達、昨日のグリルの後、夜中の1時まで飲んで喋っていたとは思えないくらい元気だったが、さすがに声はつかれているようで、抜いて歌っていた。
でもほんまにタフやなぁ。。。。。

午後の稽古がナシとなり、久々に部屋でゆっくり過ごす。
が、他のお仲間達は、前日あれだけ飲んで食べて遅くまで騒いだにもかかわらず、お天気がいいので湖に泳ぎに行った。
ほんまのほんまにタフすぎる。。。。
っていうか、ここに水着持参で来てたのね(驚)!

夜にノルトハウゼン歌劇場のHさんから電話がかかってきて、『先週の日曜日のゾンダースハウゼンでのコンサートで、あなたの歌を聴いてとてもよかったので、3日後の歌劇場のオーケストラとのコンサートでも夜の女王のアリアを歌ってくれませんか。』とのこと。
これまたオープンエアコンサートだそうで、天気が心配・・・・
天気予報によると、週末はまた気温が下がって20度以下になるらしい。


26日目
今日からいよいよ野外ステージでの稽古開始。
が、しかし・・・・・
いきなり雨が降ってきた(涙)。
寒いし、雨降るし、最悪!!!
おまけに夜の女王が登場するお立ち台(?)がまだ出来てなくて、客席から私の顔しか見えず・・・・・
夜の女王登場のシーンの稽古はナシとなる。

再び夜の8時から稽古。
雨も上がり、今度はアリア『復讐の炎は・・・』のシーン。
アリアの前の台詞のシーンで、パミーナ役のSが夜の女王のところに勢いよく走ってきたときに、雨で湿った舞台で滑って転倒し、尻餅をついただけならよかったのだが、手のひらをかなり深く切ってしまった。
手当てをして、すぐに続行。
今度は、私がアリアを歌い終わって舞台からはける際に、舞台中央のプール(といっても水深10cmほどだが・・・・)に落ちそうになり、もう少しで服がびちょびちょになるところだった(汗)。
気を引き締めて、気をつけてやらねば!


27日目
朝10時から野外ステージでの稽古。
が、しかし、この日も雨・・・・
一瞬雨が上がったときに、稽古再開。
しかし、夜の女王登場のアリアが終わったら、雨が降り出し、再び中断。
結局、ステージでも稽古をあきらめ、指揮者との音楽稽古となる。
音楽稽古の後、台詞の稽古。
唯一の外国人(ドイツ語が母国語でない)歌手の私に、指揮者のFさんが、夜の女王の台詞(ドイツ語)を丁寧に細かく音楽的に指導してくれた。
『これから先の人生で、君はこの台詞を何度もしゃべることになるのだから、今回のプロジェクトで徹底的にやって完璧にしておくのがいいよ。』とFさん。
感謝感謝だった。

稽古の後、お昼にお仲間達とお城のレストランでビュッフェ式のランチ。
ここのレストランのコックはドイツで一番若いスターコック(Sterne-Koch)らしい。
確かに結構美味しかった。
それも今回のオペラ参加者はこのランチビュッフェを、毎日日替わりメニューで7.5ユーロで食べれるのでお得かも。


28日目
ノルトハウゼン歌劇場のHさんの車でコンサート会場へ。
歌劇場の横の広場に仮設ステージが立ち、天気もいいし、でも先週ほどは暑くなくほどよい涼しさ。

この日のコンサートのソリストで、歌劇場専属歌手のソプラノRさんとバリトンのTさんとはじめましてのご挨拶、そのあと指揮者のSさんとテンポの確認などをして、着替えて、15時開演。
2010 06.13-1


夜の女王のアリア『復讐の炎は地獄のようにわが心に燃え』のちょうどコロラトゥーラの部分を歌っている途中に、目に虫が飛んできてびっくりしてしまったが、無事歌えたのでよかった。
2010 06.13-2 ちょうど目に虫が飛んできた瞬間(笑)

コンサートの後、オーケストラのクラリネット奏者Kさんと少しお話し、そこにHさん、更にオーケストラの団員の方も加わり、楽しくおしゃべり。
その後再びHさんの車でホテルに帰った。


つづく・・・


2010/06/12//Sat * 19:51
魔笛日記7

22日目
お昼に夜の女王の登場のアリアの稽古。
一通り確認して終了。

再び夕方から、今度は夜の女王のアリア『復讐の炎は地獄のようにわが心に燃え』とアリア直前の台詞の稽古。
前回言われたとおりやったつもりだったのに、前回のほうがよかったといわれ・・・・・
さらにアリアを歌うときはもっともっと極力動くなと言われ、私も本当は人間なので歌うときは色々筋肉が動いたり、息が入ったり出たりして肺も動くので、これ以上どうしろって・・・・

前回の稽古で台詞を叫んで喋らされたり、アリアを無理なポーズで歌わされたため体を使って歌えず、ノドがイガイガ痛くなったので、もうこれ以上無茶をしたくない。
なので、もう一度やらされたときも、先程と同じように台詞をしゃべり、アリアを歌った。
すると、なにが違うのかよくわからないが、『そう!それだ!』と演出家。
そして『最初っからそうやって歌ってくれよ。』って・・・・
私にとっては、1回目も2回目もまったく同じように台詞を言い、アリアを歌ったんですけど。
あぁもぉ、よぉわからんわ。

アリアの稽古の後、すぐにアンサンブルを指揮者と音楽稽古。

つかれたぁ・・・・・・


23日目
朝10時から一幕の通し稽古。
が、しかしこの日の稽古の計画表のタイムテーブルを読み違えて自分は10時半からだと勘違いしたFとS。
彼らが来るまで待って結局10時半スタート。
夜の女王登場のアリアまで結構待って、歌い終わってもまた待って・・・・・
とにかく待ち時間が長い。

とりあえず一幕終了。
休憩後、1幕のダメだしをして、再び一幕の稽古。

そして14時稽古終了。
待ってるだけで疲れたぁ。

夕方、前回演出家とAの討論で終わったシーンの稽古。
今回は最初に演出家のコンセプトを聞いて、それでも少し討論したのち、稽古開始。
正直私は???と思うところがあって、私が思っている同じ事を指揮者も言っていた。
そのことは初日が終わったら書こうと思う。
今はまだ演出も衣装も舞台装置も秘密厳守なので。(たぶん)


24日目
朝10時から2幕の通し稽古。
またまた『復讐の炎は・・・』のアリアのシーン。
アリアの途中で後ろに移動した際に、足元の木製台がぐらっとなり、こけそうになる。

夕方再びラストのシーンの稽古。
倒れるシーンがあってひざを打つと危ないので、膝当てをつけた。
衣装をつければドレスなので見えないが、かなりダサい格好だぁ。

稽古の後、稽古場の中庭で恒例(?)のグリルパーティ。
私はおにぎりを作って持っていった。
おにぎり大好きのドイツ人なんて、私の親友=カトリンだけだろう(笑)と思い、余ってもしょうがないので、沢山作らなかったが、あっという間になくなってしまった。
食べれなかった人もいたので、もっと作ればよかったと後悔。

2010 06.09-1 モノスタトス役のアントンと歌劇場合唱員のマーヴィン

2010 06.09-02 侍女3役のリズと私の娘=スザンネ(パミーナ役)

1時間ほどで、おばちゃんの私は稽古でかなり疲れていたし、翌日も10時から稽古があるので早めに帰った。

しかし他のお仲間たちはなんと夜中の一時まで、すごい量のステーキやソーセージを食べつくし、ビールにワインにと飲みまくり、タバコも吸うしで、一体どんだけタフなんでしょう。
恐ろしや、ドイツ人。
体格も体力も、とてもとてもかなわないと改めて思う・・・・

そんなお仲間たちの中にも、自分の体調やノドのことに気を使って、グリルに参加しなかった歌手もいたし、私のように早めに帰る歌手もいたけれど。

つづく・・・・・


2010/06/11//Fri * 00:11
魔笛日記6

18日目
稽古はなく、オフ日。

ほぼ毎日、ホテルの部屋でミニ炊飯器で米を炊き、炊き込みご飯の素を混ぜて食べたり、カレー・中華丼・牛丼・ハヤシライスなどのレトルトと食べたり、保温ができない炊飯器なので残ったご飯はおにぎりにしておいたり、とかなり寂しい生活を送っている。

外食をしようと思っても、この田舎にレストランもほとんどなく、中華料理屋もない。
それにドイツ料理やピザなどは正直毎日食べるのはキツイので、結局野菜をスーパーで買って、自分で米を炊き、サラダを食べるしかない・・・・ 
それでも、ときにはがっつりお肉を食べたいときもあり、そんなときはお肉屋さんでお昼に食べれるお肉料理のメニューを食べたりしている。

日本のように、ドイツにもコンビニや定食屋、お弁当屋さんとかあればなぁ、なんて。
お魚たべたぁ~い! お刺身たべたぁ~い!

また、おばちゃんの私は、お仲間歌手たちのように毎日飲みにいったりする元気もないし、稽古で疲れたノドを遅くまで騒いでさらに疲れさせるわけにはいかない。
風邪でもひいたら最後、絶対にこの夜の女王のアリアは歌えないので、とにかく健康管理に気を使う毎日。(と、いってもそんなに過敏にノドをいたわったりしているわけではないけれど。)

でも、ずっと部屋にこもりっきりなのも不健康だし、体力維持もしにくい。
天気のいい日は散歩に行ったりできるが、雨の日や日中でも10度なんて日も多かったので散歩もほとんど出来ず・・・・
そこで考えたのが、今更だけど、お部屋で『コアリズム!』
今いる部屋はわりと広いので余裕でコアリズムが出来る(爆)。
汗もかくし、結構いい運動になる!!

それにしても、くらぁ~い地味な生活だなぁ、私。


この日の夜に再び、16日の続きで、ノルトハウゼン歌劇場総支配人によるドイツで劇場と契約する際の決まりや法律の面からの注意、保険のことなど講義。


19日目
朝10時より、9日目にやった夜の女王のアリア『復讐の炎は地獄のようにわが心に燃え』の稽古のつづき。
9日目とはちがって、なんとか彫像風(爆)もわりと出来るようになり、アリアの最後まで演出完了。
しかし、稽古終了後、なんかノドが少しイガイガしてるような・・・・・
やばいやばい、気をつけねば。


20日目
オフ日。

ゆっくりパソコンでもと思ったら、いきなりネットがつながらない(涙)。
何をやってもつながらず・・・・・・
わざわざHotspotにお金を払って部屋でネットが出来るようにしたのに、どういうこと???
ホテルのフロントに言いに行ったが、『私はコンピューターのことはわからない。でも、ここの上にパソコンが使える部屋があるからそこでやって。』と、おばちゃんに言われ・・・・
仕方なく、ノートパソコン持参でその部屋に行くと、同じホテルに宿泊中の女性がノートパソコンを使っていた。
その人と話したところ、Hotspotはトラブルが多いらしく、面倒だかこうやってここにパソコンを持ってきてつなぐほうがいいよ、と教えてくれた。
とりあえずメールチェックを済ませ、自分の部屋に戻る。

未だにつながらないHotspot・・・・ 
お金返せ~~~~~~


21日目
お昼に、きっとまだネットはつながらないと思って、メールチェックのため、昨日同様再びホテルのフロントの上までパソコンを持って行こうと用意しているときに、ちょっとつながるかなと試したら・・・・・
つながった!!!
あぁ、よかったぁ。。。。
しかし、自分がこんなにネットに依存しているなんて・・・・・
ある意味怖い。

夕方、オーケストラとのコンサートの為、会場へ。
これまでずっと寒くて日中でも12度なんて日が続いていたのに、ここ2・3日で一気に夏となり、この日はなんと気温30度!
この日はオープンエアコンサートなので、絶好のコンサート日和。
とはいっても、黒い分厚いドレスを着なきゃいけない私にとっては、まさに地獄のような暑さ・・・・
ノドが乾くし、暑いし、あぁもう化粧がぁ。。。。

このコンサートでも、夜の女王のアリア『復讐の炎は地獄のようにわが心に燃え』を歌う。
歌っている最中に風がぴゅ~とふいてきて一瞬咳がでそうになり、一部伸ばしきれなかった部分があったが、なんとか歌いきった。
2010 06.06-12

コンサートの後、ノルトハウゼン歌劇場管弦楽団(LOHオーケストラ)の主席クラリネット奏者Kさん一家と、軽く打ち上げ。
久々の日本語で会話もはずみ、楽しい時間をすごす。

つづく・・・・


2010/06/07//Mon * 21:25
魔笛日記5

15日目
お昼に、夜の女王登場のアリアのシーンの稽古。
前回(3日目)にやった演出は変更となり、登場のシーンは、高いところに現れてアリアが終わるとその場でまた消えるだけとなった。
これまた超・彫像チック(?)にやらねばならない。
でも、台詞もないので歌う直前に叫ばなくていいし、怒ってはいないので(爆)、歌(音楽)だけで十分表現できた。

16日目
夕方に昨日の続きで登場のアリア。
とりあえず、完了。

夜は、ノルトハウゼン歌劇場総支配人によるドイツで劇場と契約する際の決まりや法律の面からの注意、保険のことなど重要な内容の講義だった。
難しい内容だったが、とても為になった!!

17日目
10時から、日曜日にあるコンサートのオーケストラとのリハーサル。

sdh14パパゲーナ(=ヴェロニカ)とパパゲーノ(=フロリアン)のデュエット  

sdh15モノスタトス(=アントン)のアリア

sdh16  sdh17夜の女王(=私)のアリア

朝の10時から、いきなり夜の女王のアリア『復讐の炎は地獄のようにわが心に燃え』を歌うのはきつかったが、一回通して歌っただけで終了。

夕方、3人の侍女+モノスタトス+夜の女王の稽古。
演出家とテノールAとの演出に対する討論で終了・・・・・
討論するなら個人的に稽古の時間外でお願いしたい。

つづく・・・・


2010/06/06//Sun * 10:56
魔笛日記4

9日目
ベルリンの歌の師匠の誕生日。
なのに昨日だと勘違いしていて、昨日におめでとうSMSを送ってしまった・・・・ 
師匠の愛弟子BからSMSで『師匠の誕生日は今日ですよ~』という知らせを受けなかったらずっと勘違いしたままだった。
ありがとうB!
ちなみに、もう一度改めて師匠におめでとうSMSを送ったらすぐに返事が来た(汗)。

お昼に、いよいよ夜の女王の有名なほうのアリア『復讐の炎は地獄のようにわが心に燃え』の稽古。
まずはアリアを歌う直前のパミーナ(夜の女王の娘)との長い台詞の確認。
今回のオペラの出演者は、ここはドイツなので当たり前だが、私を除いてほとんどがドイツ語を母国語とする歌手ばかりなので、私のドイツ語の台詞の確認が必要なのだ。
(要するに私だけここでは外国人なので。)
色々直されるのを覚悟でやってみたが、ほとんど問題ないらしい。ほっ!
なので、そのまま演技の稽古に突入。

今回、演出家の夜の女王に対する設定が、彫像というか立像なので、台詞をしゃべるときも、歌を歌うときも、極力動かず、ひたすら胸を張り、歩くときも高いヒールを履いているが、肩を動かさずに床と平行に歩き、そして表情(特に目)だけでものすごい怒りを表現してほしいと演出家からの要求で、かなり困惑。
どうも私は人間っぽい(?)らしい・・・・

その上、手にかなり重いナイフを持っていて、そこにパミーナが何度も夜の女王のそばに寄ってくるので、そのたびにナイフを持った手ですごい勢いで振り払わなければならず、正直怪我でもさせたらどうしようと心配になり、ふとお人よしな表情になってしまったりと、人間じゃない人(?)の役の難しさを知る(笑)。

さらに、このアリアを歌うのは本当にテクニックと集中力が必要で、早いテンポの中で、沢山のテクニックを駆使して、繊細なバランスでもって歌わなければならないのに、このアリアの直前の長い台詞を、すでにパミーナ役のSよりもかなり大声で、それもお腹の筋肉を使ってはっきりとしゃべっているのに、さらにもっと大声を張り上げて叫んでしゃべれとまで言われ、本気でノドが心配になる。

結局、あいまいなまま、アリア途中で時間となり、稽古終了。

夜、オットに愚痴電話をすると、『プロなんだから、無茶を言われてもうまくやるしかない。どんな状況でも自分のクオリティーを保てなければダメ!』と、叱られる・・・・

10日目
午前中、Sと劇場の送迎バスで、ノルトハウゼン歌劇場へ衣装合わせに行く。
ここもやはりカーブが多く、2人ともバスで酔う・・・・

仮縫い中の衣装をさっそく衣装室で衣装さんに着せてもらう。
Sの衣装も素敵だったが、私の『夜の女王』の衣装もかなり素敵で、わくわく~
ウエストや胴回りなど息を吸ったときのことを考えて微調整してもらい、30分ほどで終了。
再びバスでゾンダースハウゼンへ。

つづく・・・


番外編
オペラ『魔笛』のお仲間紹介!
sdh12

高僧ザラストロ Abraham Singer
夜の女王 Sachiko Kawashima
王子タミーノ Joshua Farrier / Manuel Günther
夜の女王の娘パミーナ Susanne Langbein
鳥刺しパパゲーノ Florian Götz
老女 / パパゲーナ Veronika Arnold
侍女1 Melanie Horner
侍女2 Anna Buschbeck
侍女3 Lis Dorlöchter
弁者 / 第2の鎧を着た男 / 僧侶1 Tim Klaski
モノスタトス Anton Leiß-Huber
僧侶2 / 第一の鎧を着た男 Johannes Lehner
三人の童子 Solisten des Knabenchores (Chorakademie Dortmund)



2010/06/01//Tue * 22:00
魔笛日記3

5日目
午前中のうちに個人練習をしようと音楽学校へ。
が、しかし・・・・・
週末は閉まっているらしく、建物に入れず練習断念。
お天気がめずらしくよかったので、音楽学校のそばのお城やお庭などをお散歩してみる。
sdh5   sdh6

sdh7   sdh8


午後は、翌日のオペラ『魔笛』の公演宣伝コンサート(?)の為、ピアニストとリハーサル。
私はコンサートで夜の女王のアリア『復讐の炎は地獄のようにわが心に燃え』を歌うことになっており、リハーサルもすぐに終わったが、他のソリストたちはErste Dame(侍女1)のメラニーが風邪をひき療養のため実家に帰ってしまったので、パミーナ役のスザンネがパミーナのアリアと、急遽侍女1役を歌うことになり・・・・
それに、翌日のコンサートは19時半からと21時からの2回公演でバスで移動もしなきゃいけないので、ちょと大変~

ドイツも冷春(?)なので、毎日寒く、最高気温が8度なんて日もあり、いまだに冬のコートを着ている。体調管理が大変!


6日目
なんと、本日メラニーの代わりに侍女1を歌う予定だったパミーナ役のスザンネがノドの痛みのためコンサートをキャンセル・・・・・
なので侍女3人のアンサンブルは出来なくなり、さらにパミーナのアリアも。
で、急遽、侍女2役のアンナがモーツァルトのオペラ『フィガロの結婚』のケルビーノのアリア、侍女3役のリスがモーツァルトのオペラ『ポントの王のミトリダーテ』のフェルナーチェのアリア、さらにパパゲーナ役のヴェロニカがパミーナとパパゲーノのデュエットを歌うことになり、パニック!!

開演一時間前の18時半にバスで現地へ移動。
道がカーブが多く、30分ほどで現地に着いたが、車に酔う・・・・・

着替えたら、すぐに開演時間となり、あっという間に1回目のコンサート終了。
そして再びバスに揺られ、ゾンダースハウゼンに戻り、21時から再びお城のサロンでコンサート。

sdh10 白いピアノ!

自分では身長164cmってのは小さくはないと思っていたが、こうやって他の歌手と並ぶと私が一番背が低いということに気がついた・・・・
sdh9

突然のキャンセルに、バスでの移動、連続2回コンサートといろんな意味で大変だったが、無事2回のコンサートを終えることができて、よかったよかった。

若い(?)歌手たちはコンサートの後、お城のビヤガーデンで遅くまで飲んでいたそうだが、私はコンサートが終わったらすぐにホテルに帰った。おばちゃんは疲れたよぉ、時差ぼけと車酔いで・・・・・。

つづく・・・・


2010/05/29//Sat * 19:30
魔笛日記2

1日目
日本から帰ってきたばかりなので、またもや時差ぼけで、朝の6時に目が覚める。

午後、稽古が行われるホールに行くと、オペラ『魔笛』の出演者、演出家、指揮者、稽古のためのピアニスト、衣装さん、そのほか大勢のオペラに関わる人たちが大集合。
まずは新聞などマスコミ関係の取材で、出演者全員で写真撮影。
そのあと、ゾンダースハウゼンの市長さんのお話、ノルトハウゼン歌劇場の総支配人の話と続き、演出家から今回のオペラ『魔笛』のコンセプト、また舞台のミニチュア模型を使っての説明、そして出演者の衣装のデッサンを拝見(特に夜の女王の衣装が素敵だったので嬉しかった!)、最後は指揮者とアンサンブルの音楽稽古と、稽古初日は盛りだくさんだった。
でも、時差ぼけのため夕方になるにつれて眠気が襲ってきて、ちょっと辛かった(汗)。


2日目
いきなりオフ日(笑)。
やはり時差ぼけの為、6時起き。
ここでの生活に慣れるため、町に出てみた。
sdh3 何でしょう?このオブジェ

自分の練習をするために、ゾンダースハウゼンにある音楽学校へ。
sdh4

夜は、これまた時差ぼけでかなり辛かったが、ノルトハウゼン歌劇場の方によるドイツ・ヨーロッパで歌劇場やエージェントのオーディションを受ける際に送る書類(プロフィールや写真、レパートリーリストなど)の作成方法などの講義(?)があり、これは聞き逃すまいと必死で時差ぼけと戦う・・・・
とてもためになる話だったが、出来れば4・5年前に知りたかった情報だなぁと思った。
そうすればもう少しうまくいったことも多かっただろう・・・・
まぁでも何事も経験が大事だし、実際自分で考えてやってみて、失敗して知ることも多いのでよしとしよう。


3日目
朝の10時から、夜の女王登場のアリアの稽古。
演出家からまずは大まかな説明を受け、とりあえずやってみる。
1時間ほどで稽古終了。

夜は、この日もノルトハウゼン歌劇場の、今度は総支配人による、ドイツ・ヨーロッパの歌劇場でのオーディションの際に注意することや、オーディションに持っていくオペラアリア(レパートリー)の選び方など、これまたもっと早くに知りたかった情報満載の講義で、彼の話す失敗例を私は今までことごとくやってきたんだなぁ(泣)と、辛くなる・・・・
もぉ~、なんで誰も教えてくれなかったの???
って、今更嘆いてもしょうがない。
まぁでも何事も経験が大事だし、実際自分で考えてやってみて、失敗して知ることも多いのでよしとしよう。


つづく・・・



2010/05/27//Thu * 13:42
モーツァルト作曲:オペラ『魔笛』 日記1

日本でのコンサートを終え、ベルリンに帰ってきたのもつかの間、再びトランクに荷物を詰め、ドイツ・ゾンダースハウゼンというところに来ています。
今年1月にドイツのノルトハウゼン歌劇場で、モーツァルトのオペラ『魔笛』のオーディションを受け、今回ここゾンダースハウゼンの宮殿で行われるノルトハウゼン歌劇場主催の音楽祭に、夜の女王役で出演することになり、6月25日の初日に向けて、6週間の稽古が始まりました。

6週間の稽古と言っても、もちろん稽古の合間にベルリンにはちょくちょく帰る予定ですが、かなり長い期間ホテルで過ごす事になるので、少しは自分でも料理(?)が出来るよう、こんなものを持参しました(爆)
sdh2
■3合炊き炊飯器
■湯沸かし器
■魔法瓶(熱湯を注いでパスタを入れて10分待てばパスタが茹でれます)
■レトルトカレーなど
■カップスープ
■チキンラーメン
■パスタソース
■うめぼし
■青汁
などなど!

なので、トランクが重くて重くて、ここまで電車を3度乗り継いで来るのは本当に大変でした。
幸い、ベルリンから“侍女”役で出演するドイツ人ソプラノ歌手のメラニーが一緒だったので、お互いの荷物を一緒に持って助け合いながら、また電車の乗り降りの際にはやさしい親切なドイツ人が「うぉ~重い!!何が入ってるんだい???」と言いながらもトランクを持ってくれて、なんとかホテルまでたどり着きました。

風邪予防・怪我予防を怠らず、6週間健康で元気に稽古をこなして、8回の公演を乗り切りたいと思います!
とにかく体調管理がなによりも大事、そして大変です・・・・・


最初はネット環境も悪くメールチェックすら出来ませんでしたが、なんとかネットも出来る環境になったので、少しずつオペラの稽古の様子などブログにUPしていこうと思います。



2010/05/20//Thu * 17:06
2010年5月 コンサート日記 in Japan

日本では、短い滞在期間に3つのコンサートでしたが、多くの方がご来場くださり、3箇所とも満席のお客様でした。
本当にありがとうございました。


4月28日
火山の噴火で、ベルリンからヘルシンキ経由の関空行きの飛行機が飛ぶのかどうか、ずっと心配でしたが、何とか無事予定通り日本へ飛ぶことが出来ました。
朝8時に関空に着き、実家に帰る前にまずヘアサロンへ!ドイツの硬水で傷みきった髪を切り、久々に前髪を作ってもらいました。何年ぶりかな?


5月1日
神戸・須磨教会でオットとデュオコンサート。
席を急遽増設したにもかかわらず入れなかったお客様もいらしたそうで、せっかく来てくださったのに・・・・

前半はオットのピアノソロ。
後半は私の歌でオペラアリアを4曲。

■モーツァルト作曲 オペラ『魔笛』より
- 夜の女王のアリア“恐れるな、若者よ”

■ ヘンデル作曲 オペラ『ジュリアス・シーザー』より
- クレオパトラのアリア
“こうして、ただ一日のうちに・・・辛い運命に涙溢れ”

■ ロッシーニ作曲 オペラ『セビリアの理髪師』より
- ロジーナのアリア“今の歌声は”

■ドリーブ作曲 オペラ『ラクメ』より
- ラクメのアリア “若いインド娘はどこへ(鐘の歌)”

【ピアノ】川島 基

2010 05.01 suma

コンサート当日、特に開演前や演奏後は、トイレに指輪を忘れたり、色々時差ぼけの影響(???)でボケボケでしたが、演奏中は緊張と集中力で無事乗り切りました。


5月7日
倉敷・小田珈琲館でのオットとデュオコンサート。

前半は、オットのピアノソロ。
後半は私の歌で、日本歌曲とオペラアリア。

■山田耕筰作曲
- この道
- からたちの花

■武満徹作曲
- ちいさな空

■ヘンデル
オペラ『セルセ』より
- セルセのアリア“懐かしい木陰よ(オンブラ・マイ・フ)” 

オペラ『リナルド』より
- アルミレーナのアリア“泣かせてください”

■W.A.モーツァルト作曲
オペラ『魔笛』より
- 夜の女王のアリア “復讐の炎は地獄のようにわが心に燃え”

■ドリーブ作曲 オペラ『ラクメ』より
- ラクメのアリア “若いインド娘はどこへ(鐘の歌)”

【ピアノ】川島 基

時差ぼけもほぼ終わりかけていたので、夜でも元気に歌えました(笑)。
めったに歌わない日本歌曲を歌ったので少々緊張しましたが、アンコールにも蘇州夜曲を歌い、楽しんでいただけたようでよかったです。


私が岡山に行ったこの日、神戸では新聞に私の記事が掲載されました。
2010 05.07 kobe shinbun


5月9日
芦屋・セイドーサロンで、オペラアリアばかり10曲歌うというハードなプログラムで挑んだ(?)私のソプラノリサイタル。
とにかく、飛行機での移動や時差ぼけ、国内での移動も含め、風邪をひいたり病気にならないようにと、必死で気をつけていた甲斐あって、3つ目のコンサートも元気に迎えることが出来ました。

■ヘンデル
オペラ『セルセ』より
- セルセのアリア“懐かしい木陰よ(オンブラ・マイ・フ)” 

オペラ『リナルド』より
- アルミレーナのアリア“泣かせてください”

■ W.A.モーツァルト作曲
オペラ『後宮からの誘拐』より
- コンスタンツェのアリア"私は愛していました"

オペラ『ツァイーデ』より
- ツァイーデのアリア“安らかにお休み、愛しい方よ”

オペラ『魔笛』より
- 夜の女王のアリア “復讐の炎は地獄のようにわが心に燃え”

■プッチーニ作曲 
オペラ『ジャンニ・スキッキ』より
- ラウレッタのアリア“私のお父さん”

オペラ『ラ・ボエーム』より
- ムゼッタのアリア“私が街を歩くと”

■ドヴォルジャーク作曲
オペラ『ルサルカ』より
- ルサルカのアリア“月に寄せる歌(白銀の月)”

■ヴェルディ作曲
オペラ『リゴレット』より
- ジルダのアリア“麗しの方の名は”

■ バーンスタイン作曲
オペレッタ『キャンディード』より
- クネゴンデのアリア“着飾って きらびやかに”

【ピアノ】川島 基

2010 05.09 ashiya3

2010 05.09 ashiya6

ピアノの配置の関係で、横に広い範囲を見渡しながら歌わなければならなかったので、かなり大変でしたが、無事にアンコールまで歌いきることができました。

** このコンサートの様子を、セイドーサロンのホームページにも掲載されています。
こちらをクリック→ 川島さんコンサート




2010/03/26//Fri * 16:00
スイスでコンサート&ローザンヌ小旅行

3月21日(日)
スイスのゾロトゥルンというところで、私のソプラノリサイタルがありました。
schweiz1

プログラム

■ カッチーニ作曲
- アヴェ・マリア

■ ヘンデル作曲 オペラ『ジュリアス・シーザー』より
- クレオパトラのアリア
“こうして、ただ一日のうちに・・・辛い運命に涙溢れ”

■ モーツァルト作曲
オペラ『後宮からの誘拐』より
- コンスタンツェのアリア"私は愛していました"

オペラ『ツァイーデ』より
- ツァイーデのアリア“安らかにお休み、愛しい方よ”

オペラ『魔笛』より
- 夜の女王のアリア “復讐の炎は地獄のようにわが心に燃え”

■ ロッシーニ作曲 オペラ『セビリアの理髪師』より
- ロジーナのアリア“今の歌声は”

■ オッフェンバック作曲 オペラ『ホフマン物語』より
- オリンピアのアリア“森の小鳥はあこがれを歌う”

■ ドニゼッティ作曲 オペラ『ランメルモールのルチア』より
- ルチアの狂乱の場

ピアノ:川島基

schweiz2

このプログラムを組んだ時点で、「ちょっと大きな曲ばかりかな?」と思ったのですが、実際本番で歌ってみて、やっぱり大変でした
でも、ものすごく響きのいい素晴らしいホールだったので、気張らず、声を響かせて歌うことが出来たので無事歌いきりました。


3月22日(月)
この日はスイスのエアラッハというところで、オットとデュオリサイタル。

コンサートの主催者のGさんはビール湖のそばのお城に住んでいて、昨年エアラッハでコンサートをした際は、私とオットはこのお城に泊まったのですが、今回は泊まる予定のお城の部屋が使用中で、お城の近くのペンションに宿泊することになりました。

schweiz3 Gさんが住んでいるお城とワイン畑

schweiz4 お城の壁の日時計 本当に時間がぴったりで正確でした!


Gさん宅で昼食後、ペンションに戻ってコンサートに備えて体力温存。

18時にホール入り。
20時開演!
前半はオットのピアノソロで、後半はオットの伴奏で私の歌。

プログラム

■ショパン作曲
- 2つのノクターン
- ピアノソナタ第2番

----休憩----

■ カッチーニ作曲
- アヴェ・マリア

■ ヘンデル作曲 オペラ『ジュリアス・シーザー』より
- クレオパトラのアリア
“こうして、ただ一日のうちに・・・辛い運命に涙溢れ”

■ モーツァルト作曲
オペラ『後宮からの誘拐』より
- コンスタンツェのアリア"私は愛していました"

オペラ『ツァイーデ』より
- ツァイーデのアリア“安らかにお休み、愛しい方よ”

オペラ『魔笛』より
- 夜の女王のアリア “復讐の炎は地獄のようにわが心に燃え”

■ ロッシーニ作曲 オペラ『セビリアの理髪師』より
- ロジーナのアリア“今の歌声は”

schweiz5 主催者のGさんご夫婦と

2日連続だったのでかなり疲れましたが、無事コンサートを終えることが出来、ほっと一安心。
コンサートの後はお城に行き、Gさん宅で遅い夕食&打ち上げ!


3月23日(火)
バーゼル在住の建築家=YちゃんとNeuchâtel(ヌーシャテル)で待ち合わせて、ローザンヌに小旅行

ぽかぽかといい天気で絶好の観光日和

schweiz7 大聖堂内
歌手とオーケストラがF.Martinのオラトリオを練習中・・・

街中、急な坂がいっぱい! schweiz8

schweiz9 牛の親子発見(?)

急な坂道の多い街なので、地下鉄と駅もこんな状態schweiz10

ローザンヌからモントルーまでレマン湖を船で渡り、船内でランチ!
の、予定でしたが・・・・
その航路は日曜しかないことが判明

急遽行き先変更で、なんとなく目に留まったエヴィアン(フランス)に行くことに。
レマン湖を船で30分、エヴィアンに到着!

ん???
なんかお店全部閉まってるんですけど???
フランスは祭日なの???

エヴィアンといえば、ミネラルウォーター!
しかし、どこを探してもエヴィアンの水源が見つからず・・・

結局、開いてる店が殆どなかったので、謎の中華料理屋でランチ。
そこでとりあえず、瓶のエヴィアンを飲み・・・

本当にここはエヴィアンなのか?と疑問を残したまま、再び高速船でローザンヌへ。

EVIANとしっかり駅名が書いてあるんですが・・・schweiz11

schweiz12 高速船の後部デッキにて撮影 
すんごい水しぶき!

さよならエヴィアン・・schweiz13


こうしてローザンヌ小旅行を終え、ローザンヌからYちゃんの住むバーゼルへ。

Yちゃん宅で、チーズフォンデュschweiz14をご馳走になり、
あまりの美味しさに感激~


翌日、少しだけバーゼルの街を散歩
schweiz16 なんでしょかね?


Yちゃん宅でランチ。
そして、夕方の飛行機でベルリンへ。




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2010/01/07//Thu * 17:25
夜の女王(モーツァルトのオペラ『魔笛』)

yuki
こんな一面銀世界のさむ~い日に、電車で歌劇場のオーディションに行ってきました。

ベルリンから電車で約4時間、途中乗り換える予定だった電車が雪で走らず、1時間もマイナス10度の駅で次の電車まで待たされ、やっとNordhausenに到着。

とにかく寒くて急いで路面電車に乗り、Nordhausen歌劇場へ。

オーディションはすでに始まっていて、私は7番目。

今回のオーディションは、歌劇場が6月に公演するモーツァルトのオペラ『魔笛』の、“夜の女王”役を決めるオーディションなので、歌う曲はもちろん夜の女王のアリア2曲と、このオペラ『魔笛』には、劇中にドイツ語の台詞があり、その台詞(夜の女王)も用意するように言われていたので、お正月返上で夜の女王の台詞(ドイツ語)を特訓(笑)。

控え室で着替えて待っているとスピーカーからオーディションの様子が聞こえてくるので、なんともいやな感じ。
そこにコレペティの方が来て、ピアノのある部屋へ移動し、少しだけ合わせ。

合わせが終わって、また控え室で待機。
すると、スピーカーから自分の名前を呼ばれ、劇場の舞台へ。

はじめに夜の女王の登場のアリア(O zittre nicht,mein lieber Sohn=恐れるな、若者よ)を歌うと、次にドイツ語の台詞をやるように指示される。
その台詞が終わると、再びすぐにもう一つのアリア(Der Hölle Rache kocht in meinem Herzen=復習の炎は地獄のようにわが心に燃え)を歌い、オーディション終了。

帰りの電車まで時間があったので、昨年12月にベルリンでのクリスマスコンサートのときに一緒に出演したアメリカ人歌手のMと会い、Cafeでお茶をして、再び電車でベルリンへ。

またまた電車が雪で遅れ、結局1時間ほど遅れたのでベルリンに着くまで5時間もかかってしまった。
あぁ、寒かった・・・・・



それから、オーディションの翌日、歌劇場から連絡があり、なんと“夜の女王”役に決まったとのこと。
今までモーツァルトのオペラは、『後宮からの誘拐』の“コンスタンツェ”役、それと『劇場支配人』の“マダム・ヘルツ”役を歌劇場で歌ったけれど、夜の女王役は今回が初めて。
公演は6月なので、まだ先の話だけれど、元気に健康で頑張りたい!


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